「えーっと、上から『オーストラリア』、『ギリシャ』、『日本』、『ノルウェー』、『デンマーク』、『ナイジェリア』の国旗ですね。」
スマホの画面をのぞき込みながら解説をする助六。そして、その名前をメモに書き写していく。
「やっぱり順位とこのレーン数が関係あるんですかね…。」
レーン順に並べ国名を並べ替えてみる。
(!!)
「なるほどね。」
謎解き脳とでもいうのだろうか、一連の思考の中でだいぶ脳みそが柔らかくなってきたのかもしれない。
「順位が文字の『順番』をあらわしているから…」
「答えは『アクエリオン』ですね?」
解答を伝えると、レビンはほっとした表情でゆっくりとうなづいた。
「よかったよ…これで不正解だったら、すげー教えづらい空気になっちゃっただろうから。」
「どんだけ企画に真面目なんですか! それで、レビンさんが頼まれたのは誰なんです?」
(今度こそ犯人が分かる…)
少しの沈黙の後にレビンが名前を口に出した。
「ドテチンだよ。」
トニーからレビンの名前を聞いた時とは違い、少しだけ納得した気持ちでドテチンの名前を受け入れる。これが何らかの企画だとしたらパチマガの攻略軍団や編集部の仕業と考えるのが自然だからだ。
(こうなると、連載終了はドッキリだったりするのかな…)
とにかく、ドテチンに連絡を取ってみよう。助六とドテチンの予定を確認していると、軍団ルームのドアをそっと開けてドテチンが入ってきた。
「レビンとの話は終わったかな?」
先ほどのレビンの登場シーンをなぞったかのように登場するドテチン。しかし、明らかにタイミングは遅れており、迫力もない登場シーンに場の緊張感は一気に緩んでしまう。
「…ドテさん、登場の仕方が下手くそです。」
思わず助六が突っ込むのも無理はなかった。
…to be continued