設定付きパチンコ
業界人コラム
設定付きパチンコ
ニッシー
大量導入? 釘メイン? オール設定?
「設定付きパチンコ」をホールはどう使うのか!?
四半世紀ぶりの設定付きパチンコ登場!ホールの意識は昔とは違う…!?
まいど〜! スロマガ本誌ではお馴染み、浪速のコンサル、ニッシーです!!

お盆明け、いよいよ「設定付きパチンコ」が登場しますね! パチンコ歴が長〜いお方ならご存知だと思いますが、「設定付きパチンコ」は約26年前に存在してたんですよね! しかも、バリバリ稼働・売上・粗利の中心として!

当時の設定は@〜Bの3段階。代表機は、一斉を風靡した確変2回ループレジェンドマシーン「CR大工の源さん」や、「CRフィーバーワールド」などなど。懐かし〜(涙)。高◯時代、製麺工場で地獄のような仕分けバイトを10日間やって稼いだ8万円が、たった1日で消えたのも今ではいい思い出…(笑)。で、当時お客さんがパチンコの設定を意識していたかというと…ほとんどゼロ! でしょうね。

そもそもこの時代は、データランプに回転数を表示する機能も珍しく、呼び出し機能オンリーのホールも多かった。今みたいに、確率を意識する環境はなかったんです。ホールにしても、ほとんど全てが最低設定を使用し、割数調整は釘で行っていました。最高設定を使うとしても、年に数回の18時オープンなどのイベントで使うくらい。その他で思い出すのは…極悪店が「全台最高設定@」のウソPOPをつけて抜いてたり(笑)。実際、あれは何のための設定やったんやろね??

それでもあれから四半世紀が経ち、再び設定付きパチンコがデビューすることになったわけです。そうなると気になるのは…導入を決めたホールの思惑は? 割数調整は設定と釘のどっちでやるの? そもそも期待してんの? ってこと!

というわけで、“超超繁盛店”から“店じまいセール中の不振店(来年はドラッグストア?)”まで、幅広〜く取り扱うニッシーが、導入前の現場レポートお送りいたします!!

7月上旬・繁盛店A店・ヴァルヴレイヴ20台導入予定
■釘は19回ベースで全台一定! オール設定を使う!
本日のホールは、稼働2万5000発の繁盛店。ヴァルヴレイヴを20台導入すると、先日聞いたばかり。だいたい予想できるのだが、一応その真意を聞いてみた。

ボク
「ヴァルヴレイヴ20台って、結構行きましたね〜? それ、当ると踏んで?」
店長
「いや、普通のCR機とは全く別物なんで、凶と出るか吉と出るかはわからんよ。コンサルとしてはどう見てんの?」
ボク
「同じですね。正直、動いてみなきゃわからんっす!」
店長
「だろう?」
ボク
「だろう…って?」
店長
「だから、データ取りのために導入してみたんよ。本部からも、導入1週間後に“設定付きパチンコの将来性について”のレポートを出せって言われてるし(汗)」
ボク
「さすがっス。データ取りに1000万円の機械投資とは…」

こんなホールさんが“割数調整”はどうやるのかというと、答えは明確。

ボク
「で、どんなとこに焦点置いて営業してレポート作るんです?」
店長
「やっぱり一番はお客の反応。どんな客層が反応するのか、かな」
ボク
「じゃあ、調整はどんな感じ?」
店長
「1000円スタートを全台19回に合わせて、パチスロみたいにオール設定入れてみるよ! 基本の設定はBの、出玉率100%くらいがメイン。設定Eは必ず1割の2台入れて、最初の1週間は設定別のアウトデータを取ってみる予定!」
ボク
「せっかく設定が6段階もあるんだから、釘より設定ベースで調整になりますよね〜」
店長
「設定Eは出玉率が120%〜130%で勝率が90%超えるって言うから…どんな客層がどんな反応するんかなぁ? って。まあ、どうせ情報力があるヤング層が反応するんだろうけど」
ボク
「まあ、そうでしょうね〜」
店長
「年配客は高設定確定演出なんて知らんだろうし、その前に合成確率の計算なんてしないでしょ。ってかそもそも、設定がついてることさえ気づかんかったりして(笑)」
ボク
「逆に“設定Eが毎日入ってる”ってなったら、プロのターゲットになりません?」
店長

「抽選番号が早い客が、バジ絆じゃなくてヴァルヴレイヴに走る光景も十分予想できるね!」

こんな具合で、繁盛店は現状で当るか当らないか予想するのではなく、テストマーケティング的な意識が強いようです。やっぱり、強い店は先を見てますわ!

7月上旬・繁華街B店・ヴァルヴレイヴ5台・カイジ5台導入予定
■ヴァルヴレイヴ&カイジをパチスロの代わりに導入!
先を見据えて大量導入するホールがある一方で、同じ導入するのでも全く違う考えのホールさんもあります。

ボク
「店長! ウルトラセブンが10台なのに対して、ヴァルヴレイヴとカイジが各5台って…設定付きパチンコには比較的前向きなの?」
店長
「いや、当るなんて思ってないよ(笑)。どうせ焼き直しの代わり映えしない新台なんだし」
ボク
「じゃあなんで5台も買ったの?」
店長
「パチスロを買ったつもりだよ!」
ボク
「えっ?」
店長
「だってさぁ〜、今のスロの新台ヤバいよ!? 集客ない、稼働即落ち、回収出来ん、売却できんの4拍子! ヴァルヴレイヴとカイジはパチンコとは言えヤング層にも刺さるコンテンツだし、ましてや設定付きとなればパチスロに近いやろ? だからさ、クソみたいなパチスロの代わりに買っただけ!」

確かに、今年のパチスロの新台実績を考えればその考え方も納得です。

店長
「パチの方がカラい機械が多くて抜けるしね。だからさ…ウチって月一イベントでパチスロに全DEシマ作るやん? あれ、次回はパチンコにしてみようかと思って。なんかアド〇ブ店長みたいやろ(笑)。で、LINEではゴッド煽ってオール@(笑)」

今後設定付きパチンコが浸透してきたら、近い将来、どこのホールもパチンコでイベントを実施する…ってのも、十分ありえる話かもしれません!

7月下旬・弱小C店・ヴァルヴレイヴ1台導入予定
■新台導入チラシのため1台導入。使い方は…推して知るべし!?
今日のホールは、稼働6000発の弱小店。目下人気の冬ソナを入れるとか、シンフォギアを増台するとか、このホールに関してはあたり前のことをやるのが先…という感じなのだが、設定付きパチンコには興味がある模様。

店長
「ニッシーくん、設定付きパチンコはどうよ? 火〜つけへんかなぁ〜?」
ボク
「ウチは要らんでしょ〜。だいたい、ブームは繁盛店が作る…ってのが歴史上のお決まり! ウチみたいな店が100台入れても、火が付くどころか火消しになりますわ。業界のためにヤメたって(笑)」
店長
「キッツいこと言うなぁ〜(苦笑)。でも、ヴァルヴレイヴは1台案件入れてんねんで?」
ボク
「たった1台? それ、どうやって使うの?」
店長
「どうやって? そりゃ、設定@でスタート20回くらい回して利益頂くか、設定Eでスタート10回にして利益頂くかのどっちかやろ?」
ボク
「どっちにしても“抜き”やん! やっぱ入れる意味ないわ〜!」

まあ、稼働のない店の設定付きパチンコの使い方は、総じてこんなもんです。そもそも設定なんて、複数台…最低5台くらいないと活かすことはできません。よって、金がないホールは買えません。というか、買っても意味がありません。新台チラシを打つために1台だけバラエティに入れる…という、このホールみたいな考え方もあるけど、情弱のお客しか打たないし、そういうお客さんほど常連さんやから、ボクはオススメしないです!

ということで、まとめましょう!

多くのホールが「設定付きパチンコに過度の期待はしていない」というのが、“現時点”での結論です。タイトルも焼き直しだし、メーカー自体がテスト中といったところですし、当然の反応かもしれません。「北斗」「慶次」といったメインタイトルが出てくれば状況はまた変わるだろうし、パチンコではパッとしない「バジリスク」「ゴッド」「まどか☆マギカ」でも、設定付きパチンコなら夢が広がります…が、まだそれは先の話

スペック面では、設定Eの出玉率が120%、130%というのは確かに高いのですが、瞬間差玉となると期待できません。となるとやはり「設定」という意味ではまだまだパチスロに軍配が上がります。また新基準機=出玉抑制機というのは逃れられない事実。そして、旧基準機と混在する期間がしばらく続きます。となると、“設定を探す楽しみ”が新たなパチンコの楽しみ方として認知される日は、早くても来年ではないかと思います!

というわけで設定付きパチンコのお話は、導入後に再びココで報告するか、スロマガ本誌の「ホールコンサル営業実録」を見て下さいね〜!!

設定付きパチンコ:導入前の営業報告
現状の設定付きパチンコは各ホール“様子見"状態!
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