スマスロの遊び方
スマスロとは「スマートパチスロ」の略称で、コイン(メダル)を一切使用しないことが最大の特徴。ユーザーは専用ユニットを操作して(電子的な)コインを借り、現在所持しているコインは台のクレジットカウンターに表示される。
ユーザーはメダルに触れることなく遊技を進行し、主に使用するのはBETボタン、レバー、停止ボタンのみ。コインを使わない点以外は現行機と同じだ。遊技をヤメる場合は台の「計数ボタン」を押した後、専用ユニットの「返却ボタン」を押すと枚数が記録されたICカードが出てくる仕組みとなっている。
ここでは「Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!」を例に、具体的な遊び方を解説しよう。
まずは打ち始め。専用ユニットに入金して、貸出ボタンを押そう。
するとパチスロ台のクレジットカウンターにカウントされ、遊技可能になる。レバーや停止ボタンの操作は現行のパチスロと同様だ。
遊技中に獲得したコインはクレジットカウンターに累積され、メダルが払い出されることはない。
プレイを終了するときは計数ボタンを押すと、クレジットカウンターのカウント数が専用ユニットに転送される。ちなみにボタンは1回押すと1枚、長押しすると50枚ずつ転送されるぞ。
カウント数がすべて転送されたことを確認したら、ICカードを取り出して遊技終了となる。
計数ボタン&下皿ギャラリー
上述のとおり、スマスロとなったことで新たに計数ボタンが搭載された。また、これまでメダルを貯留していた「下皿」は今のところほぼ従来と同じ形状で続投。主な用途は台キープ用の物置きスペースとなるようだ。なお、各機種のボタンおよび下皿周りは御覧の通りである。
【パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ】
【Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!】
【リノヘブン】
【HEY!エリートサラリーマン鏡】
有利区間のゲーム数上限が無制限に
スマスロは6.5号機に区分され、同一有利区間における上限枚数が「差枚数+2400枚」である点も同様。ただし有利区間のゲーム数上限が現行の6.5号機(メダル機)が4000Gであるのに対し、スマスロに関しては「無制限」となる。
無制限となる最大のメリットは、ユーザーがいちいちゲーム数を意識する必要がなくなる点であろう。「有利区間の残りゲーム数が○Gだから、この先は○枚までしか出せないな」などといった「縛り」がなくなるのだ。
またこの他では、幅広いゲーム性の設計が可能となる。有利区間は差枚数+2400枚に到達しない限り終了しなくて良いので、極端な例を挙げれば、差枚数でマイナス5000枚の台であれば、5000+2400の計7400枚まで一気に放出する、といった夢のある仕様も理論上は可能なのである。
6.5号機における内規の違い |
項目 |
メダル機 |
スマスロ |
上限枚数 |
差枚数+2400枚 |
有利区間ゲーム数 |
4000G |
無制限 |
有利区間ランプ |
点灯/消灯は任意 |
コンプリート機能 |
搭載 |
情報センターでの情報確認 |
不可能 |
可能 |
コンプリート機能の搭載を義務化
スマスロに限らず、2022年4月後半以降の申請機であればメダル機であっても「コンプリート機能」が義務付けられている。
コンプリート機能とは、言わば「打ち止め機能」のことで、出玉が過剰に出過ぎるケースを防ぐためのもの。具体的には、その日に差枚が最もマイナスになったところを基点として、そこからの増加分が19000枚に到達すると当日の遊技は続行不可となる。
19000枚到達まで残り500枚以下になると「遊技停止まで残り○枚」といった旨が表示され、19000枚に到達すると「本日の遊技は終了しました」等と表示される。とは言え、このようなケースは極稀であることが予想され、基本的には特に心配する必要はないだろう。
遊技機情報センター
スマスロでは台や店舗ごとの出玉情報(その日に何枚出たか等)が日電協の管理する「遊技機情報センター」に送信される。目的としては異常な数値を検知した際などに、不正やエラーを未然に防ぐためである。こちらもメダル機との違いとして、覚えておこう。
スマスロはいつから打てる?
スマスロの導入は2022年の11月頃と言われており、すでに検定を通過した機種が存在するとの噂も。ただし勘違いしないようにしたいのは、スマスロが導入されるからと言って、メダル機がなくなるわけではないという点。メダル機についても、これまで通り登場するはずだ。
(C)板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
(C)板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会