パチマガだからこそできる!
CR牙狼シリーズのすべてに関わってきたK氏、そして今作のメインプロデューサーT氏、牙狼外伝の生みの親と言える2人の男に独占インタビューを敢行した!
(インタビュアーは攻略軍団・ジャイロキャプテンと、パチマガ編集部員・小玉くん)
【パチスロの楽しさをパチンコでもやりたい!】
小玉くん:本日は宜しくお願い致します。
早速ですが桃幻の笛、激オモロですね!
今までのパチンコにはない、連チャン中の高揚感がハンパないです。
ジャイロ:この辺は、今のパチスロの『ART』(出玉を増やしつつ、ボーナスを待てるシステム)に近いものがありますが、やはり意識されたのですか?
T氏:はい。パチスロで最近勢いがあるARTの「上乗せ」や「ストック(貯めて一気に上乗せを行う)」という部分を、何らかの形でパチンコで再現したい、と考えたがキッカケです。
うちの会社(サンセイ)は、常に新しいことを意識しているので。
K氏:特徴のある台を作ろうとしたとき、その表現方法の1つがスペックだと思っています。
小玉くん:なるほど。しかし、歴代の牙狼シリーズと言えば、『1回の大当り出玉が多い』のが特徴でした。
今回は、1回の大当りに限って言えば出玉は少ないですが、何故このスペックを牙狼で出そうということに?
T氏:「1回の連チャンの一撃出玉」という部分も牙狼には当てはまると考えています。
また、新しいことをやるには入りやすくするため、コンテンツが認知されている方が望ましい。
それで、牙狼を使わせていただきました。
ジャイロ:メインコンテンツの牙狼で挑戦し続ける姿勢、素晴らしい!
話は変わりますが、RUSHの演出を2つ搭載されたのは、何か狙いがあるのでしょうか?
T氏:上乗せのパターンを2つ持たせたかったから、というのが大きな理由です。
桃幻RUSHだと少しずつ上乗せを行っていくため、なかなか大きな上乗せはレアです。
そこで、魔導RUSH刻のように、秒数が0になったら大きな上乗せをするRUSHを入れることにしました。
小玉:桃幻RUSHが頻繁に訪れる「上乗せ」、一撃の上乗せが期待できる魔導RUSH刻が「ストック」を再現しているんですね。
ところで、最大でどれくらいの秒数上乗せがあるのでしょう?
T氏:4桁もあります。
ただ、これは保留の先読み込みなので、玉がヘソ入賞口に入るタイミング等を踏まえると、なかなか出現率が低いです。
上乗せの表現方法の特性上、4桁上乗せは魔導RUSH刻の方が出やすくなっています。
小玉:上乗せ時の音にもやはりこだわったのでしょうか?
T氏:RUSH中は今までの機械に比べて、当りハズレという盛り上がりが弱い部分があります。
なので、できるだけテンションを維持できるようにしました。
【ノーチャンスが良いという場合もある!】
小玉:次は、本機の1R大当りについてお聞きしたいなぁと。
ジャイロ:ノーマルリーチハズレから静かに当選しますよね。
あれが突然すぎて、気付かない方も多い印象です(笑)。
このような当選契機にしたのは?
小玉:あと、「1R大当りからの魔乗チャンス昇格」の逆転パターンは存在するのでしょうか?
T氏:実は、開発初期の段階では、1R大当り後の「チャンス演出」成功から逆転突入パターンが存在しました。
けど、そうなった場合図柄揃い大当りの発生率がどうしても相当低くなってしまうという問題がありました。
また、チャンス演出自体も100分の1を超える出現確率の割に、成功率が低いものになってしまいます。
そこで、思い切って1R大当りを望み0にすることで、図柄揃い確率を上げてその時は魔乗チャンス突入率を100%にする形になりました。
その際は、1R大当りは望み0なので、出来る限り何もなかったようにする。ということで、現在のような表現になった形です。
K氏:チャンス演出をアツい演出ハズレ後に出して、失敗したら「あれだけアツいパターンから1Rかよ!」って、皆怒るだろうなぁ、ということも踏まえて(笑)。
ジャイロ:た、確かに。そのガッカリパターンは想像しただけで恐ろしい(笑)。
小玉:試行錯誤の結果、あのしれっと出る形なんですね(笑)。
最後になりますが、今後このようなスペックを出す予定はあるのでしょうか?
K氏:市場のニーズにもよりますが、こういったスペックは各社開発されているという噂なので、その中でサンセイが主導権を取れればと思っています。
ジャイロ:ということは、今後も可能性あり、ですね!
小玉:今後のサンセイさんにも期待しています!
本日はありがとうございました!!
(C)2005 雨宮慶太/Project GARO (C)2006 雨宮慶太/東北新社・バンダイビジュアル (C)2010-2011 雨宮慶太/東北新社 (C)2013 「桃幻の笛」雨宮慶太/東北新社