
京楽の遊技革命「P-スキップ」
P-スキップとは

シン・ウルトラマンに搭載されたパチンコのタイパの概念を覆す「P-スキップ」。簡単にいうと、通常時のハズレ変動をスキップして即停止させる新機能だ。
このページではP-スキップのやり方から内部的な仕組みまで徹底解説していくぞ。
P-スキップのやり方

P-スキップを実践するのに難しい知識や技術は一切必要なし。
ヘソの変動中に上画像のP-スキップと書かれている場所を狙ってゲートに玉を通すと、

専用演出が発生。ヘソの変動がハズレていた場合はハズレまでの時間をスキップしてハズレ図柄(232など実際に停止するはずだった組み合わせ)が即停止する。
ヘソの変動が当たっていた場合はスキップされることはなく、変動時間が一定以上残っていれば成功ムービーが流れた後に液晶演出に復帰、残っていなければそのまま大当りとなる。
P-スキップの仕組み
▼Pどないやねん(藤商事・2022年)

P-スキップの仕組みの話をするときに避けては通れないのが、他メーカーではあるが藤商事から2022年にリリースされた「Pどないやねん」だ。
ヘソ(特図1)変動中に「どないやねんポケット」に玉を入れると「どないやねんJUDGE」が発動。このどないやねんJUDGEはヘソ変動がハズレていれば即停止させるという画期的機能だった。
どないやねんJUDGE発動に使うどないやねんポケットとは実は特図2始動口であり、どないやねんの特図2ハズレ時はほぼ小当りが当選する。
特図1と特図2を同時変動させた場合、「どちらか片方が小当りor大当りでもう一方がハズレだった場合は小当りor大当りが停止した時にもう片方をハズレで強制停止させることができる」という規格があるので、それを利用して特図2で超ショート変動の小当りを高確率で当てることにより実質的なスキップ機能を実現した、というものである。
▼どないやねんJUDGEの問題点

特図2をスキップ機能専用にしてしまったどないやねんJUDGEにはふたつの問題があった。
ひとつ目は、特図2でも大当りしてしまうということ。
Pどないやねんの大当り確率は約1/39と非常に高く、スキップしたつもりが特図2側で大当り当選、ということも珍しくない。大当りならいいじゃん? と思うかもしれないが、特図2の大当りは賞球1個×10カウント×4R。絶対に玉が増えることはない上に消化時間も30秒ほどかかるので、スキップしようとしたら大当りしてしまい、かえって時間がかかってしまうという本末転倒な状態になることもしばしばあった。
ふたつ目は、特図2がどないやねんJUDGE専用となることでスペックに幅を持たせられなくなったこと。昨今の機種では「右打ち中はALL1500個」などのように特図1と特図2で出玉にメリハリをつけるという当たり前のことができなかったのだ。
▼すべてを解決したP-スキップ

新しすぎた新機能、どないやねんJUDGEから約3年後に登場したこの「シン・ウルトラマン」のP-スキップは同じようなシステムながらも、スキップするための小当りの供給元に、特図2ではなく「特電作動口」を使うことにより、どないやねんJUDGEが抱えていたふたつの問題をいずれもクリアした。
特電作動口とは簡単にいえば1/1で小当りを当てられる入賞口で、Reゼロ鬼がかりのような1G連タイプの3000個ボーナスや、おだてブタやファミスタなど特図当りのないハネモノの鳴きで使われている。
これを使うことでスキップしようとした変動で大当りしてしまってかえって時間がかかるようなこともなくなるし、特図2の振り分けを右打ち用に使えるので、小当りによるスキップ機能を使いながらも、初当りはALL300個で右打ち中はALL3000個というLTの最前線で戦える魅力的なスペックを搭載できたのだ。
長くなったが、まとめるとヘソ(特図1)変動中に特電作動口に玉を入れることで小当りを獲得し、ヘソのハズレ変動を即停止させているというのがP-スキップの仕組みである。
令和型スキップの礎を築いた藤商事も、特電作動口を使って究極進化させた京楽も、どっちも凄い!!
(C)円谷プロ
(C)OK!!