ここのところ業界的には、日工組内規とか自主規制(撤去)とかなかなかネガティブな話が進んでいるのだが、ここではもっと直近の話をしておきたい。
それは「年末年始の新台販売型式がかなり減りそう」ということである。理由はいろいろあるのだが、特にぱちんこがその傾向が強くなるのが11月から。10月までにマックス系の型式を多くのメーカーが売り切ることもあるし、日工組内規の進捗もあって、11月からは売る型式そのものが少ないということになっていく。
ホールは、入替で攻める攻めないというのを「型式の数」では調整することは少ない。基本的には「台数」で調整する。攻めるならたとえば「牙狼20台」とかにするし、攻めないなら「○○という機種を2台、△△という機種を1台、□□という機種を1台」などとする。前者なら型式は一つであり後者なら型式は三つだ。
注目型式があれば、攻めるなら一つの型式でも良いのだが、注目型式がない月は細かく多くの型式を入替するのが一般的だ。しかしこれが11月から特にぱちんこが難しくなる。新台型式数が少なくなるからだ。
となると、必然的に中古取引が増える。とりあえず簡単に思いつくのは「低貸島に古い型式を少々、甘やライトミドルなどの型式を少々、バラエティ島などにマックス系の型式を少々」などの入替だろう。
現在、自主規制的には中古取引になんら注文はついていないから、マックス系の中古取引は11月以降もOKだ。客にとっては中古であれ新台であれ、店が謳うのは「新台入替」であるから、しばらくはマックス系の入替も続くかもしれない。ただし、それは「ちょっと顔の知ってるもの」ばかりということになるが。
スロの方も少しはこの流れになりそうだが、ちょっと読めない。12月からはARTの新台型式が全てメインARTになるからだ。多くの型式は適合されているようだが、販売に耐え得る型式がいかほどあるのかが不明。メーカーはまず適合させるためのダミーのようなものを申請したりすることもあるのだ。なお、メインARTと今までのサブARTとの出玉性能ギャップはないと考えていい。ギャップが出てくるのは「入賞Sim1未満規制(ヤヤコシイなら『1ゲームのART純増2.3枚上限』と考えればいい)」であり、これは来年8月からの話である。
例年、年末の入替は多くの注目型式が集まり、注目型式以外でもかなりたくさんの新台型式がリリースされる。しかし今年の年末年始は、様相が全く違うことになりそうだ。覚えておこう。
(POKKA吉田)
徒然草TOP