徒然草 徒然草
≫年末年始特別編について≪

和泉純
「神になる」
俺は今でこそ全く打っていないが、実はかなりのパチスロ好き。4号機の大花火などが人気だったAタイプ全盛の頃は、頻繁に打っていた。これはその頃のお話だ。

その日、俺はネットのドラキュラ7Aで角だか中段だか(うろ覚え)でチェリーをビタビタ狙って打っていた。すると、周りに東南アジア系の外国人集団が。雰囲気的には「キョウハオヤスミダカラ、ニホンノスロットマシーンヤッテミヨーヨー」みたいに連れだって来ている感じ。おぼつかない手つきからして、どうやら今日が初体験っぽい。

そんな中、俺の台はいつになく順調に当たりを重ねていたのだが、いつしか件の外国人たちの熱い視線を感じるように。そのうち隣にいた外国人が、俺にジェスチャーで「こっちの台も揃えて」とやってきた。

見るとリーチ目が出ていたので普通に揃えてあげたのだが、その瞬間に周りの外国人達が大歓喜。隣の外国人は俺の右腕を持ち上げて神扱い。たぶん言ってないが「アラー! アラー!」と連呼しているような騒ぎだった。嫌な予感……。

勘の良い方ならピンときただろう。そう、彼らは「俺がいつでも7を狙って揃えることができる」と勘違いしたのだ。それからというもの、何度も俺に「7を揃えてくれ!」とジェスチャー。一応は7を狙って目押ししてあげるも、フラグが立ってないんだもん……揃えられるわけがない。とはいえ、フラグ云々を説明してもわかるはずもなく。

こうして何度も断るうち、いつしか神扱いされていた俺は「あいつ、ケチだな」「あいつ、下手だな」「あいつ、アゴだけだな」という存在にまで格下げされた雰囲気に。俺としては何も悪いことはしてないのだが、なんだか申し訳ない気持ちになったりして、かなり肩身の狭い思いで打っていた。

そうしているうちに外国人集団が帰り支度を始めたのだが、そのうちの一人が俺のところに来て缶コーヒーを置いていった。「ドンマイ!」みたいな感じで。ドンマイってのも変な話だが、これにはなんだか心が温まった。

(和泉純)
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