徒然草
ヘミニク
設定6を捨てる立ち回り論
毎日店内の1/5が設定6、他は設定1のお店があるとします。このお店で立ち回る場合、設定6でも捨てる場合がある立ち回りと、設定6は絶対に捨てない立ち回り、どちらのほうが勝てると思いますか?

文面だけ見ると、後者のほうが勝てるように見えます。しかし計算上勝てるのは、設定6でも捨てる場合がある立ち回りなんです。以下にその理由を説明してみます。

例として、マイジャグラーで考えてみます。設定1のペイアウトが97%、設定6は110%とします。これを二通りの立ち回りパターンで比較してみましょう。パターン@は「設定1を1000プレイで見切るけれど5回に1回は設定6を捨ててしまう」もの。パターンAは「設定1を2000プレイで見切るけれど絶対に設定6を捨てない」ものとします。

この条件で25日試行した場合、パターン@は1/5の設定6に5回座れますが、1回は1000ゲームで捨ててしまうので、閉店まで打ち切れるのは4回です。パターンAは設定6に座れた5回すべて、閉店まで打ち切れます。期待収支にすると、パターン@がプラス19万8000円、パターンAはプラス24万円になります。確かに設定6を打ったときの期待収支は、5回全て打ち切れるパターンAの方が高いです。しかし、これは設定6だけを考えた数値。実戦上の期待収支にするには、設定1を打った期待収支を考慮せねばなりません。

それぞれの設定1の消化ゲーム数は
パターン@→設定1に20回座り1000ゲームで見切るので、トータル2万ゲーム打つことに。
パターンA→設定1に20回座るのは同じですが、見切るのに2000ゲーム費やすため、トータル4万ゲーム打つことに。

これを期待収支にすると、パターン@はマイナス3万6000円、パターンAはマイナス7万2000円。

これに先ほどの設定6の期待収支を合わせると…

パターン@→プラス16万2000円
パターンA→プラス16万8000円

となり、これが各パターンの計算上の期待収支です。

…え? ほとんど同じじゃないか? いえいえ、実は大きく異なる部分があるんですよ。それは総ゲーム数。パターン@がトータル5万3000ゲームなのに対し、パターンAはトータル8万ゲーム。パターンAの方が、圧倒的に消化ゲーム数が多く効率が悪いのです。2万7000ゲームもあれば、他の設定狙いやハイエナなどで、パターンA以上に期待収支を積むことが出来るでしょう。

この事から言えるのは、 状況次第では「高設定を捨ててしまった」ということにあまり悲観的にならなくても良いという事。不確定要素の多い状況下で高設定を狙う限り、それを捨ててしまう可能性はゼロに出来ないのです。確率的必然…設定狙いの生理現象とでも言いましょうか。高設定を捨ててしまうのは確かに悔しいですが、高設定に辿り着ける立ち回りが出来る事の方が、僕は大事だと思います。長い目で見ればね…!

(ヘミニク)

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