11月から東京都では「脱等価」が推進され、3.57円交換が主流になる見通しです。
そこで今回は3.57円交換(28個交換)について、等価交換との比較を中心に解説していきましょう。
機種は牙狼魔戒ノ花、実戦時間はとりあえず11.5時間を前提に話を進めます。
まずは等価の場合。
■日当ライン(等価)
±0円…16.2回(ボーダーライン)
+1万円…17.5回
+2万円…18.9回
+3万円…20.5回
千円18.9回転の台ならば11.5時間実戦の期待収支はプラス2万円になるというわけです。大体、千円1.3〜1.4回転ほどで日当1万円の差になります。
では、回転率が上記と同じままで換金率が3.57円に下がったらどうなるでしょうか?
■等価と比較(3.57円)
16.2回…-6100円
17.5回…+3700円
18.9回…+13000円
20.5回…+22600円
等価でチャラの台がマイナス6100円になり、日当2万円の台が13000円になるわけですから、等価と3.57円では1日に大体6000〜7000円の収支差が出ます。
よって、等価交換よりもボーダーが辛くなるのは当然です。ならば、3.57円で等価と同じ日当を稼ぐにはどれだけ余分に回る必要があるのでしょうか?
■日当ライン(3.57円)
±0円…17.0回(11.5hボーダー)
+1万円…18.4回
+2万円…20.1回
+3万円…22.9回
等価と比べると、±0円ラインは0.8回転差、+1万円ラインは0.9回差、+2万円ラインは1.2回転差、+3万円ラインは2.4回転差というように、高日当ほど等価との乖離が大きくなります。
■換金差損額の求め方
たとえば1万円投資して出玉2500個を得たとします。
これを等価交換で換金した場合、
2500個×4円=10000円
投資額を差し引けばチャラになりますね。
では3.57円ならどうでしょうか?
2500個×3.57円=8925円
投資1万円を差し引くと1075円の赤字になります。これが換金差損です。投資1万円につき1075円損する、と考えればいいのです。
ちなみに千円16.2回の牙狼魔戒ノ花を11.5時間実戦した場合の平均投資額は56300円ですから、
1075円×5.63=6052円
という具合に1日の換金差損額を計算することができます。上記でマイナス6100円と出たシミュレート結果とほぼ一致していますね。
この6100円分の換金ギャップを回収するためには千円で0.8回転余計にまわさなければならないわけです。
もちろん、投資のかさむ台ほど換金ギャップは大きくなります。また、長時間実戦よりも、短時間実戦で何回も打つ方が換金差損が大きくなるので、短時間勝負のクセがある人は特に気をつけましょう。