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パチマガスロマガ
永浪のパチプロ最終出口

52番出口:遠い記憶

40年を隔てて
つい先日、小中学校の同窓会があった。同窓会と言っても4人だけのこじんまりとしたものだ。3年前に行動力のある1人の友人が、とりあえず東京近辺在住の連絡のつく旧友に連絡して開かれた同窓会の第2弾だ。前回は5人で今回は1人都合がつかず来れなくて4人。ささやかな集まりだった。

当たり前だが皆仕事をしている。子供がいつの間にか成人していた旧友もいた。そんな中で僕だけがいい歳をして、いまだにモラトリアムの中で生きている。

僕の地元は秋田だが、昔は娯楽が少ないということもあってか前回の同窓会では集まった5人中、僕を含めた4人がまだパチンコを打っていた。パチンコは当たり前に身近な娯楽だった。しかし今回聞いてみると、今はもう僕以外誰もパチンコを打ってはいなかった。だがこの歳になると、そこに焦りや寂しさはもはや感じない。

しかし40年近く前の話に花を咲かせていると、本当に当時のことがリアリティを持って思い出すことが出来る。東京で酒を呑んでいるのが不思議に思えるくらいに時空が歪む。そんな中、ふとある映画のことを思い出していた。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」という映画だ。タランティーノの「ハリウッド」の方ではない。もっと古い映画だ。ざっくりとチャットGPTに解説させると、少年時代に築いた友情や愛、そこで過ごした美しい時間を、一人の人間が裏切りや後悔を抱えながら、何十年も胸にしまって生きていく物語、ということになる。

ネタバレになるのであまり言えないが、もう40年以上前の映画なのですこし補足する。裏切ったと思っていた方が実は……という話なのだが、美しい記憶となっている少年時代を壊したくないからこそ現実を受け入れないという物語とも言える。

言わば「スタンド・バイ・ミー」をベースに、裏切りや犯罪などを織り込んだダークな大河ドラマといったところか。僕らの間に裏切りは本来無いのだが、しかし中学生の頃のまま今を生きている訳ではない。なので当たり前だがギャップはもちろんある。そのギャップが僕に「ワンス〜」を連想させたのかも知れない。それに現状の僕にはいきなり「スタンド・バイ・ミー」を連想するほどのピュアさも無い。もしかしたら先程は寂しさは無いと書いたが、パチンコをやめた皆に置いていかれたような筋違いの寂しい気持ちが意識下にあったのかもしれない。

その場限りの感傷なのかも知れないが、僕にも振り返ったときに美しいと思える少年時代の思い出があったことに関してはすこしだけ感謝の念が湧いた。なんだか気になってしまい「ワンス〜」という映画を知っているかとその場で聞いてみた。唯一パチンコを打たなかった旧友だけが知っていると答えた。内容の確認はしなかったが、その旧友は知っていると答えた後ニヤニヤ笑っていた。それを見ただけで十分と思えた。他の2人は知らなかったみたいだ。そしてその話はすぐ流れた。



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