さて今回は女子演者の「画像補正」の話。
フォトレタッチ、というのは写真をフィルムで現像してた時代から当然の如く存在しており、例えばフィルムの白黒反転の特性を利用し、ネガ上で女子の肌なんかを微妙に黒く塗って美白化したりシワを消したりするなどがそれですね。話をきくと誰でも出来そうですが、いえいえ。とんでもない。
今の若者は見たことないかもしれませんが一般的な家庭用のフィルムは「35ミリ」と呼ばれててそれはそのまんまフィルム幅を表してます。
プリントサイズ(L版)は今と変わらず当時も89ミリだから現像時にはだいたい2.5〜3倍くらいに引き伸ばすわけで、要はめっちゃっちっちゃいうえにネガとポジが反転してる絵を「出来栄えを想像しながら一発勝負で」ヌリヌリしてたわけですね。
これは匠の技が必要になる専門的な作業だったようで「写真家」というのが職業として成立してた大きな理由のひとつでした。
こういう「プロがやる仕事」というのは基本的には徒弟制度をとるもので、なんとなく流派みたいなのが出来たりとかもあったといいます。
筆者はこの辺は全く詳しくないのですが、観る方もそれが分かっててその写真自体に込められた技術的な歴史をふむふむと楽しんだりとかなんか色々あるとのこと。
何が言いたいかというと、画像補正・写真加工というのはそれくらい深いものだし、程度を弁えたプロというのが作ってきた文化的背景があるのじゃよ、ということですな。
んで端的にいうと「難しかった」「徒弟制度だった」というのが功を奏したのか、フィルム時代の画像補正というのはそこまで無茶苦茶な作品というのはあんまりなく。
アイドル系の芸能人の写真とかも素材の味を活かしまくって産毛とかバリバリでしたし基本的にみんな色黒。ニキビ跡もそのままでした。
昔のアイドルって今見るとなんかブサイクだなと思ったことがある若者もいるかも知れませんが、それはコスメと整形の進化も当然ありつつも一番はやっぱ補正技術の「程度」が進んでるからじゃないかと筆者は思っています。