最近パチンコ・パチスロ系YouTube動画の収益が剥がされる例が増えています。
AIによるオンラインカジノ判定が理由とのことなのですが、なんとメーカー公式の試打動画までが削除対象になる例まであったとのことで、改めて特定のプラットフォームに依存したビジネスの危うさについて考えさせられます。
ちょっと前まで小学生の「なりたい職業」ナンバーワンだったYouTuberですが、結局のところチャンネルの生殺与奪はプラットフォーム側の気分次第であり、ガチでやればやるほど自分の人生そのものがよく分からない他人のルール次第になっていくという根本的な脆弱性の問題が浮き彫りになっていきます。
そんなもん商売人は全員同じやんけと全然気にしない人もいるでしょうし、逆に何が何でもリスクヘッジしないと気がすまない人は「YouTuber一本」で食うのにものすごい抵抗感を覚えることでしょう。
これ別にどっちが正解とかはあんまり無いんです。
現にデカい取引先いっこだけ持っててそこに3代続けて食わせてもらってる町工場なんか死ぬほどありますし、それを批判する人も多分いない。
むしろ江戸時代のお武家さんなんかは何代も続けて為政者に食わしてもらってますしそっちのほうが気高いとされる時代も超長かったわけで。
だからまあリスクヘッジするもしないもその人の美学次第なんじゃないかと思われます。
が、いっこだけ気をつけて欲しいのはお武家さんや町工場とYouTuberはぜんぜん違うということ。
なんせ面倒みてくれるハズのGoogleが、別にYouTubeをやるために立ち上げられた企業じゃないんで、とうぜん藩主が藩士をそうするように、あるいはトヨタがベアリング工場をそうするようには、YouTubeをファミリーとはみなしておらず、例えば今後革新的技術を使った別のプラットフォームが誕生してそこを買ったら、プラットフォームごとポイ捨てする可能性も全然ある。
というか長い目でみたらいつかそうなるのがテック企業の宿命ですし、少なくともこっから3代続けてYouTuber、とかは絶対無理だと思います。
いけて当代まで。それでもスゴイことだけど、そういう危険が常にあるのを認識しつつやらなきゃならないのがYouTuberという職業で、だからこそ今回のオンカジ誘導誤爆事件はリスクの一つとして当たり前にあるものだと思います。
そういうのが嫌なら自分でプラットフォームを作るか別のマネタイズ方法を編み出してBtoCでやっていくしかない。