あしの
25年ぶりの復活
アホの一念岩をも通す
チワッスあしのです。
俺には年の離れた兄がおります。そんなに仲が良いわけじゃないのですが決して悪いわけじゃなく。例えば昔は二人して並んでパチンコを打ったりしてました。筆者がパチスロしか打たなくなってからは一緒に稼働する事もなくなりましたが、話を聞く限りは今でもたまにホールで遊んでるそうです。
さて、彼には若い頃、音楽で食っていくことを志していた時期がありました。
気の合う仲間とバンドを結成し、渋谷を中心に活動。筆者は実際には見たことないので話半分なのですが、本人曰くそこそこファンもいたとの事。一応デビューの話もあったらしいのですが、時同じくして彼には新しい家族ができ、それを機に真面目に働く事に決め、そうしてバンド活動はすっぱりとヤメてしまったと。
まあよくある話といえば、よくある話です。
そうして二人の子供を成人まで立派に育て上げるまでの間、ギターには一切触らず。ただし酔った際には毎回「そのうちまたバンドをやる」と口癖のように言ってたので、彼の中には燃焼しきれなかった何かがくすぶり続けてたんだと思います。
ある時です。兄の友が家を建てたということで、パーティが開かれました。筆者も呼ばれたのでそこで酒飲みながら騒いでいたのですが、見ると、その家には「スタジオ」があるじゃないですか。
ずらりと並んだギターとベース。そしてドラム。筆者もちょびっとドラムを叩いていた時期があり、兄もギターが出来る。家主はベースです。メンツが揃ってるならちょっとセッションしようかと、酔った勢いでズンドコやり始めた次第。
「ああ、ギター触るの何年ぶりだこれ…」
死に別れた親族の頬を撫でるように、愛しげな表情でフレットに指を這わせる兄。最初こそたどたどしく、おっかなびっくり演奏していましたが、だんだんと色々思い出してきたのか指の動きもなめらかになっていきました。
(おお、兄貴はマジで上手かったんだな)
と、ちょっと驚いたのを覚えています。一晩中そうしてセッションしてましたが、明け方に筆者がペダルを踏んだ勢いでツルッと足を滑らせ指を骨折するというハプニングが起きその場は終了。それが2015年。7年前の今頃の話です。…
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