永浪
エピローグに代えて
すべてのものには終わりがある。僕にバトンが回ってくる前から長く続いた徒然草も、ついにおしまいのときが来た。
始まりがあれば終わりがある。松本大洋の名著「ゼロ」でもチャンピオン五島が言っている。
「終わりが始まりで始まりが終わりだ。」
僕の徒然草はいつからだったのかと振り返れば、ちょうどコロナが流行り始めたころからだった。
最初の頃はコロナでパチンコに行けなくなったりもしたので、なにを書いて良いのか途方に暮れていた。いや、それは今も同じか。ここは課金サイトではあるが、だからと言って特にパチンコで勝てるようになるようなことを書いた記憶はほとんどない。
毎回毎回パチンコで喰っている人間の視点から、パチンコ世界の思うところを書いてきただけだ。だいたいがルサンチマン溢れる呪詛を吐き出すだけという、おのれで刻むデジタルタトゥーのような痛々しいことばかり書いていた気がする。それならばパチンコが打てない時期だって今思えばあまり変わりはない。
しかしコロナ禍のあの頃と比べれば、楽観視はまったく出来ないがだいぶ先の見通しが立つようにはなったのだと思う。たとえばあの頃はスマパチと封入式で釘に触れないパチンコが同等に語られていた記憶がある。
いつのまにか封入式の話は消えてなくなり、今後なすべき大きな課題はスマパチのみになった。そしてスマパチへの移行は不可避な流れへと変わっていった。
この流れのなかで廃業するホールは今後も増えてくるだろう。7月の新紙幣対応、いつか当たるであろうスマパチのヒット機種の登場で幕を閉じるホールは出てきてしまう。しかしここでこの流れの是非を問いたいわけではない。良くも悪くもこれが今の流れということなのだ。
…
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