2022年を思う

ある12月の……

夜中に目が覚め、寝室のドアを開ける。生暖かい部屋に、異世界かと思うほど冷たい空気が入り込む。4人が呼吸する部屋と誰もいない廊下とでは、どれほどの温度差があるのだろうかと考えながら用を足し、部屋に戻る。

ドアを開けてふと見ると、息子が仰向けで右腕を挙げ、「く」の字に曲げている。息子は寝相が悪いので、しょっちゅう布団から出ているのだ。しかしよくよく見ると、娘も妻も並んで同じかっこうになっている…