子供のいる日常

プレゼント

とある祝日の朝、4歳になったばかりの暴れん坊が言いました。

「昨日ね、ママと一緒にスーパーに行ってね、パパが飲むビールを買うときにね、僕が選んだんだよ」

冷蔵庫によじ登って、なかなか反応しないタッチセンサーを何度も押し、開いた涼しい棚をゴソゴソやって、取り出したサッポロ黒ラベルを大事そうに両手で持ち

「ほら」

「おー、ありがとう! こりゃ今日は帰ってから飲むのが楽しみだぞぉ」

「パパが飲むとき、美味しくなーれ美味しくなーれって魔法をかけてあげるね」

あ、ハッキリお伝えしますが、普段からこんな良い子なわけじゃないです。

全然言うこと聞かないし、わがままだし、「パパのこと好きじゃない」が口グセです。

たま〜に、素直で可愛い時があって、そんな時に「あー、涼宮ハルヒが人気出るの分かるわぁ」と無意味な実感が湧きます。

今回は先ほどのやりとりのあった一日を。
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