充電の苦悩

パチ屋あるあるのひとつ

この日、私は沖ドキ!DUOの全6に座っていた。時刻はまだ正午、これから閉店まで10時間コースだ。

夕方に差し掛かる頃だろうか、スマホの充電が減ったので各台に備え付けてあるUSBで充電しようとした際、ヘミニクに電流走る。

スマホが反応しない。ごく稀に遭遇する、差込口がイカれて充電出来ないパターンのやつだ。

さあどうする。時刻は17時、充電の残りは20%。どう考えても閉店までは持たない。

そうだ、カウンターでポータブル充電器を貸し出しているから借りれば…いやだめだ、この店の貸し出しは有料だ。通常ならタダで充電出来るのに金払って充電はアホらしすぎる。

となると近くの空いている台の差込口を使うか…いやだめだ、沖ドキDUOは全6で普通に全台埋まっている、当分空きそうにもない。これは詰んだか…?

起死回生の一手

そう思いながら隣の台に目をやると、ヘミニクに電流走る。隣の人はUSB差込口を使っていない。すなわち… 。

「すいません、スマホ充電させてもらってもよろしいでしょうか?」

これで全て解決する…!

が、パチ屋で見ず知らずの他人に話しかけることにやたら抵抗のある私はしばらくの間悩んでいた。

こんなことで人に頼って良いものだろうか…断られたら残りの数時間めんどくさいことになりそうだ…などなど。…