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徒然草

POKKA吉田

【特別編】モラトリアム時代の俺への手紙

かの松下幸之助は、地位も名誉も財産もすべて投げ打ってもいいから、戻れるなら若かった20歳の頃に戻りたい、と言ったそうだ。

これは、今年のマルハンの入社式で韓会長が新入社員らに向けたメッセージである。

もちろん、現実問題、過去に戻ることはできないし自分を若返らせることもできない。そこで今回は、社会に出ることを猶予されているモラトリアム時代、すなわちガキの俺自身に、手紙というか自戒の意味も込めてメッセージを記すことにする。

ていうか、手紙は苦手なんだよね。形式も何も好き勝手やるんであしからず。

----44歳の俺より----

◆幼稚園年少の俺へ
人間はミクロマンにはなれません。将来の夢は「プロ野球選手」とか、もっともらしいというか、そういうのにしような。あと、かずえちゃんはあっちゃんの方が好きなんだからはやく諦めなさい。

◆幼稚園年長の俺へ
ピアノをやるのはいいことだから頑張れ。オカンに「ヤマハじゃなくてスズキメソードに行きたい」と今のうちから言え。あと、これ大切なんだけど「サンタクロースなんていない」なんて教室で言うなよ。おともだちの親がドン引きするからな。

◆小学校2年までの俺へ
天文学者になりたかったら、高校で理系を選択しろよ、と。オマエは高校3年のとき文系を選択することになるんだぞ。それも「当時の彼女が文系だから」というだけの理由で。あと、カールセーガンなんかより、せめてホーキングが「ホーキング、宇宙を語る」を出版するまでは、大人の天文学本はあまり得るものないから読まなくていいからな。

◆小学校5年、6年までの俺へ
サッカーと野球とでサッカーを選択したのは悪いことではないけれど、大人になったら野球ばっかり観るんだから、野球やっとけばよかったやんか、と。髪の毛なんて坊主にしてもすぐ生えるわい。

◆中学生の俺へ
ギターを途中であきらめてキーボード弾きになるんだから、はじめからキーボード弾いとけ。なお、ジャパメタ愛は大人になっても続くし同じジャパメタ愛を持つ友人も増えるから、キーボード弾いてもジャパメタは聴いとけ。というか、ジャンル問わずにガンガン音楽を聴いておけ。

◆高校生の俺へ
とにかく学校へ行け。そしてぱちんこと彼女とで「ぱちんこを優先するな」よ、と。大ビンのビール5本くらいでひっくり返るんじゃねえよ、恥ずかしい。あと、バイト代で毎日買うことができるからといってもタバコはやめとけ。20代後半からタバコをやめたくなって、でも禁煙に何回も失敗するからな。

◆浪人、大学生の俺へ
どうせ大学の友人とはほとんど遊ばず、しかも大学にもほぼほぼ行かずに中退するのだから、今のうちに大いに遊べ。特に大学に行ったのだから、キャンパスライフで大いに遊べよ、今から考えるともったいないから。

◆大学中退〜シークエンス入社前の俺へ
プータロー時代のオマエがお世話になった昔からの友人は何より大切にするんだぞ。オマエは30歳で上京するのだから在阪時代に濃密な友人との関係を、今の俺がやった以上に築き上げておけ。

◆シークエンス社員の俺へ
オマエは風営法のことが全然わかっていないし、物書きとしての素養も全くない。記者ハンドブックなんか要らんし、どの先輩のアドバイスも無視していいから、風営法の辞典一冊を買って、毎日1冊活字の本を読み毎朝朝刊を読め。もうぱちんこ業界の物書き稼業に入ったんだから、物書きとして精進しなさい。あと、裏付け作業は今から徹底しろよ。

◆ワークスネット社員(上京後、最後のサラリーマン時代)の俺へ
オマエは、本名が「オカザキトオル」なのだから、コラム原稿は本名か、あるいはペンネームであっても「オカザキトオルから連想したもの」にしろよ。間違っても「ポッカ」というぱちんこパチスロの"P"にオカザキの"OKA"から名付けたり、オカザキなのに「ヨシダ」なんて名乗ると後々ややこしいぞ。「ヨシダさん」とか「よっちゃん」とか呼ばれるからな。

◆独立したての俺へ
代々木上原は家賃が高いわ。どうせ湯島でしか呑まないのだから、はよう足立区へでも引っ越せよ。もうひとつ、吉原のオレンジグループは後に摘発されるんで、それは覚えておけよ。あと、嫁選びは、、、、、好きにしろ。

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しかしなんちゅうテーマを投げてくるんじゃ、ムラムラ君は。こんな原稿に需要があるかどうかわかりませんが、一応マジメに書きました。お目汚しですみません(__)

(POKKA吉田)
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