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徒然草

nanami

【特別編】顧問の先生へ

いざ文章で自分の想いを伝えるとなると難しいもので…。

届かないと分かっているけれど、書いてみると何か変わるのかもしれない。そんな気持ちを込めて執筆です。

中学生時代の部活の顧問だった先生へ。

お久しぶりです。お元気でしょうか? あの日から10年の月日が流れました。

覚えていますか? 私が中学3年生に上がる時に先生は転勤になってしまったのです。バレー部でお世話になった2年間。本当に感謝しています。

夏休みの練習を覚えていますか? 何度も何度も怒られて、学校周りを走りました。大きな声で挨拶が出来ていない日には、ボールすら触れず怒られているだけの日もありました。辛くて部活を去る人も少なくなかった。

私は1年生の頃から先輩達と一緒に混ざり練習をさせてもらっていましたよね。失敗は許されないし、少しでもチームのチカラになれればと一生懸命頑張ってきたつもりです。けれど、そのプレッシャーに耐えられなくなり、部活を辞めると相談した時がありました。

普段は怒ってばかりの先生でしたが、その日は真剣でありながら、どこか優しい目で話しを聞いてくれていましたよね。そして的確なアドバイスをくれました。だからこそ、もう少し頑張ってみよう。もしかしたら私にだって出来るかもしれない。そう思う事が出来たんです。

きっとあの時、頑張らずに辞めてしまっていたら、何事からもすぐに逃げ出す弱虫のままだったと思います。本当にありがとうございました。

私達の引退試合の日。誰が連絡したわけでもないのに、先生は応援席に子どもを連れて応援に来てくれていましたよね? 今でも忘れられないぐらい嬉しかったなぁ。

大人になった今、直接会ってお礼を言いたいです。人生の内のたった2年間でしかなかったけれど、本当に貴重な2年間でした。感謝してもしきれません。面と向かって言いたいけれど言えないので、今回手紙という形を取りました。

どうか体に気をつけて元気にお過ごしください。

(nanami)
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