繰り返す迷走

2月はいつも、先の見えない洞窟にでも迷い込んでしまったかのような気分にさせられる月だ。どこまで行けども抜けられないスランプに疲弊する。しかもそれを前もって知っている。クセになってしまったよく見る悪夢みたいなものだ。

もっともパチンコ生活如きにホラーなどない。ただこの時期は出玉が渋いと感じてしまうだけだ。しかしそれだけでパチンコ生活者の気分は鉛色になる。

これは思い込みという側面もあるのだろう。2月ということを早い時間から呑む言い訳に使い過ぎているような気もする。単に寒い時期なので、少し気が滅入るだけなのかもしれない。

そんな苦手意識の強い2月ではあるが、前半は思っていたよりも健闘出来ていた。しかし月の中頃からいよいよ渋みが極まって来るにつれて、シマの風景がセピア色に変わってきたかのように感じる。当て擦りなのかも知れないが、今年も勝手な予想で勝手に警戒しているといったところだ。

新店開拓

今朝もよく行くホールの抽選から参加したのだが、ハネモノを狙っている面子がすこし濃い。おそらく他のホールも厳しいのだろう。サイトなどでデータをあまりチェックしてはいないが、まだここはマシな方なのだろうと思う気持ちは僕も同じだ。

しかし2〜3日前から身を入れて打とうと思える台を選べていない。仮にどれでも選べるとしても特に打ちたい台が見当たらない。しかし毎日万発くらいは何処かの台が出ている。

僕の見立てではその全てが誤爆とまでは言わないが、もれなく上ムラで出てしまっただけに思える。時間500発を超えると信じられる台がない。そう思っているから打たないでいるとまた万発くらい出たりする。これは僕の見立てが甘い(というか雑に厳しい)だけなのかもしれない。ことごとく予想を外す。悪いときというのはこういう感じで段々とわからなくなり、迷路に迷い込んでいく。

さて今日はどうなのだろう? 入場列の後方から人を避けて空き台を順番に見ていく。足早に端までたどり着いた時点で確保カードは何処にも置けていない。もう一度念入りに端からシマを見てみるが、やはり心ときめく台は無し。

こうなるだろうなとは予め予想はしていた。仕方がないので近場の店に移動する。ここはたまに打つ店なのでチェックはしているのだが、今日はかなり壊滅的に見える。打たずに退店。

さてどうしようかとなんとなく迷い込んだ3軒目、たまに眺めていたファミスタの釘がやけに良く見える。だが自分の記憶はあまり信用出来ない。台上データ機を見ながら昨日のデータを計算してみると、打ち込みは3万分弱と非常に少ないが15/1000円くらい鳴いていたみたいだ。しかし当り確率は、直近の当り130回強で1/30弱と良くはない。

まあ他に打ちたい台がある訳でもない。こんな日にはおあつらえ向きな台という気がしてきた。この店でハネモノはほとんど打ったことがなかったので、調査のためという名目も立ててすこし試してみることにした。

ちなみにネカセは細かくチェックしてはいなかったのだが、元々かなり起こしている記憶だった。今日も同じく起こしている。台枠は釘で固定しているし、多分ずっと同じネカセなのだろう。今日は釘勝負のつもりだったので、そこはあまり気にはならなかった。しかしよく見てみると台がすこし右上がりになっている。これは以前は気が付かなかった。さてどうなるのだろうか? 2500個毎の累計で展開を振り返ってみることにする。

いざ実戦

打ち始めてみるとかなり鳴きはある。2500個打ち込みで158回。拾いも好調だ。50%を越えている。当りは4回と回転体で当たってはいないが、この感じだと期待感の方が強い。ラウンド振り分け勝ちで追い金もなく出玉が出来たので、気持ち的には楽な展開だ。なお、表の「期待大当り」はノーマルルートからの回転体が1/4、SPルートからの回転体が1/3でV入賞すると仮定した場合の大当り回数。

Pハネモノ ファミリースタジアム 打ち込み2500個時点
鳴き	158
拾い(拾い率)	85(53.8%)
変化球	57
変化球→ヒット	10
ストレート	23
ストレート→ヒット	7
SP	5
大当り	4
期待大当り	5.91

5000個打ち込んだところで当りは12回。回転体のノーマルルートを1/4、SPルートを1/3と仮定すると期待当りは11.25回なので想定をすこしだけ越えてきた。鳴きがすこし弱くなって来たのがちょっと不安材料か。
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