第17辛 あの「ワンピース」がパチスロ化…だと!?

最高の作品でなければならん

「ワンピース」という作品は根性焼きによく似てます。

まず、例えばドラゴンボールなどとは違い、どっかのタイミングで一気に最後まで履修するというのが、まず起きないであろうレベルであまりに長すぎるんですよ。

コミックスでいうと100巻以上あるので物理的に場所とるし、集めるのに手間も金もかかる。なのでよりお手軽にアニメで観ようと思ったらそっちはそっちで修羅の道です。

だって1100話以上ありますからね。OP・ED・CMを抜いて1話20分だとしても、1日8時間休まず観て2ヶ月近くかかるわけですよ。実際、まともな仕事してたら無理オブ無理。こんなもんニートかパチスロライターしかイッキ出来ません。

一方で、これを観た人というのは「オレは全部観たぜ」というのが人間としての強さの証明、プライドや自負に繋がります。これが冒頭に書いた「根性焼き」に通ずる部分なんですけども、だからこそワンピースファンはワンピースの事が大好きなんです。

だってあんな大変な想いをして全部観たんだから、ワンピは最高の作品でなければならんのです。

そりゃ周りにも勧めます。お前も魚人島食らってみろよ。耐えれんのかよ。レベッカのオッパイなしでドレスローザ突破できんのか。ドフラミンゴの額ドンドン長くなっかんな作画崩壊舐めんなよダボがよ、みたいな感じでちょっとオラつくんですよワンピファンは。

まさしく一昨年、我が嫁は「あんたにはどうせ無理でしょうけど」みたいな嘲笑込みでオレにワンピのアニメイッキ観を勧めてきたわけで、なんども挫けそうになりつつもなんだかんだ乗り越えた今となっては、その気持が痛いほどよく分かります。

「ワンピ(のアニメ)イッキ観」という荒行を乗り越えし男は、身も心も勇敢なる海の戦士として生まれ変わったような気分になるんですよ。そしてもっと強烈な体験を求めてなんならそのまま2周目に行くし、打ちどころが悪かったらセリフの暗記とか始めるのです。

だからこそワンピには「ナレッジキング」といって原作知識専門の一斉試験があって去年でなんと6回目の全国大会が開催されたりしてるんです。いい年こいた大人が、原作で1コマしかないミホークの笑い声が「クッハッハ」なのか「フッハッハ」なのかで頭を悩ましたりするわけです(※答え「ワッハッハ」)

信じられないかも知れませんが、これがめちゃくちゃ盛り上がってるんですよ毎回。頭おかしいでしょう。でもそういう世界なんです。

なお原作の累計販売冊数は五億冊超えで余裕のギネス。アニメのDVDシリーズは300枚超えでこちらもギネスです。その人気は国内のみならず。特にフランスでは最も売れてるマンガが10数年連続でワンピースであるとの事。

なんと仏語の本の流通量の10%がワンピースだとのことで、もはやここまで来ると笑い話みたいに思えますな。

はい、それでは本題。…