会社を手放しパチスロ生活に戻った子持ちプロ(前編)

Eさんと初めて顔を合わせたのは約5年前。埼玉県の郊外店にて台にあぶれ徘徊していた時に突然、「○○番台の良さげな北斗強敵空いたけど、やります?」と声をかけられたことがキッカケ。気になっていた台ではあったものの、全くの他人だった彼に台を譲ってもらうのもなんなので、その時は丁重にお断り。しかしながらその後、様々なホールで顔を合わせる機会が増えて、出会えば一言二言会話する程度の関係に。

そんな訳で今回の対談が、彼の人となりを深く知る初の機会だったりします。聞けば、最近一人目のお子さんが生まれたらしく、“パチスロでの稼ぎで子育て"を両立している初の対談者。個人的にもとても気になる部分なので、いろいろ突っ込んで聞いてみました。



しのけん(以下:−)今回はよろしくお願いします。

Eさん(以下:E)｢よろしくお願いします」

−最近お子さん生まれたそうで。おめでとうございます。ちなみに現在何か月くらいなの?

E｢2ヶ月です」

−えー、まさに最近のこと! 男の子? 女の子?

E｢女の子です。子育てに関しては日々勉強の毎日で(笑)」

−絶賛子育て実践中って感じか。そこら辺の話は追々お聞きするとして、まずは普段のパチスロの立ち回りをお聞きしようかな。ちなみにパチスロ生活歴は何年くらい?

E｢23歳の時にこの生活を始めたので23年目ですかね。ただ途中5年程は一旦抜けて社会人やってました」

−それでも十分長いね。普段見かけているEさんのイメージはノーマルメインって感じだけど、それは昔からなのかな。

E｢ですね。大量獲得機だったけれど下(※低設定)も甘くて上(※高設定)はかなり甘いB-MAXをメインにこの生活を始めたのもあって、特に5号機の頃はほぼほぼAタイプオンリーでしたね。だから押忍!番長3なんて数える程しか打った事ないです(笑)」

−この時代にホールの主軸ART機をほとんど打たないのも珍しい。

E｢6号機になって、下手なノーマルタイプより安定したスランプ描く台が増えたじゃないですか。そういう台は打つ事も増えてはきましたが」

−自分とホールが被る時たまにあるけど、機種被りした事はほとんどないもんね(笑)。自分はAT・ART機、Eさんはジャグラーシリーズやクレア等のノーマルって感じで。

E｢どんな機種にもチャンスある系のホールだと、まずはノーマルに走っちゃいますね。実際はノーマルを優先、というよりは手堅い機種優先と言うか」

−手堅い機種、というのは展開で大きくブレない台って感じかな。

E｢はい。ちょっと触れてみたらズブズブハマっちゃうような台は避けますね。そういう意味でノーマルが多いといった感じです」

−なるほど。あ、これ毎回対談してくれた方には聞いてくれと担当に言われてるんだけど、月どれくらいの稼ぎを意識して稼働してる? なんかお財布事情を聞くようで申し訳ないんだけど(笑)。

E｢だいたい月40万〜50万くらいで落ちつきがちですね。もちろんそれ以下の時もそれ以上の時もありますが」

−なるほど。ジャグラーほとんど打たない自分と立ち回る機種が真逆ではあるんだけど、月収支は大きく変わらないとこが非常に面白い。

E｢クレアなんかは示唆もあるから出玉以外の推測のサポートがあるけれど、ジャグラーはそういうの一切ないから設定謎なまま。毎回ジャグは難しいなぁ…と思いながら打っているんですが、収支には貢献してくれているので打たざるを得ない」

−そこは過去のジャグコラム(※GWジャグラー特別コラム)で自分も書いたんだけど、ジャグラーを打っている人は設定の明確な答え合わせはできないものの“トータル的に機械割が103%以上の台を圧倒的に多く打つ事で収支がプラスになっている"事の表れなんだろうね。

E｢設定の答え合わせが出来ないぶん、ホールの傾向を活かした攻め引きはもちろんの事、履歴打ちする場合の攻め引きの基準も厳しくしているつもりなので、その通りだと思います」

−今の時代、機種依存で結果を出すと言うよりは、その他要因で機種の仕様関係なく高設定に辿り着く事が一番大事な要素だから、ノーマル・AT・ART、関係ないっちゃ関係ないもんね。だから自分とは狙う機種は違えど、月収支は大きく変わらない。

E｢ですよね」

−あと、ホールで顔合わせるたびに思ってたんだけど、Eさんって稼働している、していないに関わらず、ほぼほぼ閉店近くまでホールに滞在してません? それが意図的なのかたまたまなのか聞きたかった事の一つで。

E｢完全に意図的ですね(笑)。ホールを離れちゃったら、金を持って帰れる可能性が完全にゼロになる訳で。仕事的に…