路上生活から始まったパチ・スロ人生(前編)
人物紹介
路上生活からプロの道へ!!
氏名:Jさん
年齢:51歳
仕事のストレスから全てを断ち切り、単身名古屋から上京。そこから全てが始まった…!?
Jさんを初めてホールで見かけたのは20数年前。風貌はまさに「その筋」の人。その見た目に恐れ、話しかけはしなかったけれど、当時から徹夜も厭わない勝ちに執着した姿勢、そしてなによりスマートな立ち回りで、「あの人には敵わない」と早々白旗を上げたうちの一人。
Jさんと話すようになったのはちょっとした偶然。5号機中期の10数年前、銀座のとあるホールに並んでいたら観光客の外人さんに話しかけられまして。英語が全く分からず戸惑っていると、二つ後ろに並んでいたJさんが流暢な英語を駆使して会話を開始。納得した様子の外人さんを横目に、「朝からこんな場所で並んでいる理由を知りたかったみたいだよ」と笑いながら話しかけてくれた事がキッカケで、以後、交流を持つようになりました。
実はJさんに関して以前から気になっている事が二つあり、今回の対談を機に聞いてみたら衝撃の事実が。なかなか波乱万丈な人生を歩んでいて、『回胴ノンフィクション』というタイトルにとてもふさわしい対談となりましたので、是非ご覧下さい。
しのけん(以下:―)今日はよろしくお願いします。
Jさん(以下:J)「構わないけど、俺なんかでいいの?」
−もちろん構わないです。そういえばJさんって年齢いくつでしたっけ? 自分より上なのは把握していますが。
J「1970年生まれだから…いくつだ?」
−自分の3つ上だから51歳ですね。ってか前回対談したウルフ君もですが、皆さん自分の年齢に無頓着すぎますよ(笑)。
J「わはは、気づけばお互いおっさんになったねぇ」
−20年以上前ですもんね、ホールで顔合わせるようになったのって。そう言えば少し前に家も購入されたとか。
J「嫁にせかされて(笑)。大型犬を飼っているから賃貸やマンションだといろいろ大変で。都外だけど一軒家を無理して買ったよ」
−パチとスロの稼ぎでマイホームを購入…かなりの達成感がありますね。そう言えば、パチスロ生活を始めたのっていつくらいからですか?
J「25〜6年くらい前かな。たぶん篠崎君がライターデビューした頃と同じくらいだと思うんだよね」
−それ以前は何をなさっていたんですか?
J「大学卒業後数年は勤め人だね。…名古屋で」
−名古屋ですか。ちなみにどんな企業で?
J「…あー。外資系のそこそこ有名な企業。まぁ細かい事はエエかな」
−…なんか言いたくなさそうですね(笑)。
J「いやね、何年か頑張って勤めてはいたんだけど。絶望的に人間関係がうまく行かなくて…バックレちゃったんだよね、そこ」
−バックレ(笑)。それで東京に?
J「その通り。ちょっと暗い話になっちゃって申し訳ないけれど、今みたいに鬱だとか発達障害だとかに理解のない時代だったからさ。ストレスを一人で抱え込んじゃって。…で、完全に自暴自棄に」
−その職場が自分に合わなかったと判断して、転職を考えたりはしなかったんですか?
J「その時の経験で、俺はもう普通には働けないと悟っちゃった。今考えると、そう判断しちゃうくらい精神が疲弊していたのかなとは思う」
−東京へは何かしらツテがあって?
J「むしろその逆。全ての人間関係を断ち切るつもりで東京に。会社関係はもちろん、知り合いや親にも一切何も告げずに。…要は逃げたんだよ」
−Jさんがそんな破天荒な事をするタイプに見えないので意外です。
J「今風に言うと病んでたんだろうね。人生どうでも良くなって、カプセルホテルに寝泊まりしながら10円ポーカーやカジノで散財して。そしたら、あっという間に金が尽きた(笑)」
−その後どう生活を立て直したんですか?
J「まずは、いわゆる“路上生活者"になったよね」
−…改めて言います。今のJさんからは想像も出来ないんですが(汗)。
J「公園で、ただただ寝てた。何日も(笑)。勤め人に戻るなんて想像しただけで胸が苦しくなるから、とにかく何かを考える事から逃避してた」
−…すみません。この対談の流れとしては、まずJさんの普段のパチやスロの立ち回りから聞くのがセオリーなのですが、とても気になるので、そこら辺の事をもう少し聞いて良いですか?
J「まぁ多少は。この路上生活がキッカケでパチスロ生活にも繋がるし」
−ほうほう。パチスロ生活にはどのような形で…
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