第305回：ついにイカサマの瞬間を捉える！

それからしばらくの間は普通にこなせたが…

TAからも指摘があったイカサマ疑惑。我々もニコニコ笑って見逃しているわけにはいかず、“気付いている”という意思表示は行った。Dチェンの時に顔をまじまじと見たり、Dが黒服と話したりする時にはジーッと凝視したりしていた。「おかしな動きがあれば見逃さないぞ!」そういう態度をとることで少しでも抑止できればと考えていたのだ。

それから数日は怪しげな動きはなかった。やはり気のせいなのか? そう思い始めた矢先にYがある提案をしてきた。

Ｙ「なあ、思ったんだが、あえて隙を作ってやったらどうかな?」
私「というと?」
Ｙ「シャッフルをする時に皆でジーッと凝視してるだろ? あれをやめて、あえて明後日の方を向くんだよ。もちろん1人は陰から動きを観察してさ」…