第287回：ブラックジャックプロは旧友Yの知り合いだった

プロ？の打ち方を観察する

それからしばらくの間、渋谷でこの不思議な男とプレイを共にすることになった。あいかわらずヒット・ステイは独特だったが、よく見ていると一応の勝負っ気はあるようで、時折ベットが上がることもあった。といっても普段はミニマムの20＄で勝負時に50＄や70＄、ごく稀に100＄という感じだ。このテーブルは20＄〜200＄まで賭けられるのだが、男が200＄勝負したことは一度もなかった。

私（色々言ってるけど、やっぱ200＄勝負する度胸はないんだろうな。攻略法だというのなら、トータルで勝てるというのなら、もっと大きく攻めればいいのに…）

この時はBJ攻略についてほとんど知識がなかったので直感でそう感じてしまったが、実は男のとる行動1つ1つにきちんとした意味があり、決して勢いやヤマ感で打っているわけではないということが後々判明するのだった。…