第278回：コンビ打ちに誘う人物が現れる

願ってもない展開が訪れる

私(コンビ打ち最強説か…。そりゃそうだよな。予測しづらいところを相打ちすればチップは増えないけど減ることもないんだし。狙いやすいところは2人で攻めれるし…)

コンビ打ちは攻守に優れている。どちらが勝つか2つに1つを当てるこのゲームにはうってつけの戦法だ。Wさんと回っていた時も1人で打つよりは楽に戦えた。それに、苦戦している時は相談したり慰め合ったり、好調時は喜び合ったり褒めたたえたり、仲間がそばにいると精神的にも何かと楽だ。

だが、Wさんとは今は別れているし、彼とは完全なコンビ打ちとまではいかなかった。あくまで彼の戦法を私がお手伝いしているだけだ。主導権は常に彼にあった。

私（Wさんの調子が悪いと俺までとばっちりを食うんだよな。ゆえに俺の勝負ではなくなる。それはさすがにつまらんもんな〜）

などど考えながら、コンビ打ちやグループ打ちに憧れる日々が続いていた。そんな日々の中、池袋の店でよく顔を合わせることがある一人の人物からアプローチがあった。…