第185回：セット基板を開発したものの…トラブル発生!

4号機パチスロに裏物が蔓延し始める

パチスロが4号機時代に突入したあたりの話だ。昔、交流のあったとあるプロが事務所を訪ねてきた。彼は今まで何らかのネタで食いつないでいたのだが、最近何か変わったことを始めたらしい。

Ａプロ「俺っちのとこでも解析できる奴を雇ったんすよ。これでもうどんな裏物でもバリバリにつくれるっすよ」
Ｏ「ほどほどにしときなよ。裏はしょせん裏だからな、素人が手を出して失敗するケースも多いし…」
私「裏業者になっちゃったんだ、ふ〜ん。これからその路線で食べていくの？」
Ａプロ「見ててください! これからバリバリ稼ぐっすから!」

プロは鼻息を荒くして得意げに自慢をしていた。裏物が簡単につくれるのなら、それなりに需要はあるだろう。確かに最近になって怪しげな基板が増えてきているという情報はあった。店長とつるんでいるのか、こっそり基板を入れ替えているのか、手口は定かではないが、ある日を境に中身が変わっていたという報告は度々受けていた。もちろん、我々はゴトの類には一切タッチしない。彼がどこの店で何を仕組むのかもわからない。ただ、あまり面倒事には巻き込まれたくなかった。…