第184回：裏、遠隔、ゴトの世界

閉店しているパチ屋に入店する人々

ある日のこと、私は新宿にあるとあるホールの前を通った。店の入り口にいかつい感じの3人組がウロウロしている。店の看板の電気は消えている。どうやら今日は休みのようだ。たむろしている3人組はケツもちのヤクザだろうか? 何かトラブルがあって店を閉めているのかもしれない。

私(新台入れ替えでもないし、多分、景品交換の問題かな)

軽く考えてその場を立ち去ろうとすると、向こうから4人のグループが歩いてくる。日本人もいたが、大半は外国人のようだった。彼らは店に近づくと3人組にペコリと礼をして店の中に入っていった。

私（休みなのになんで4人も…）

そう思うや否や、今度は反対方向から3人が近づいてきてやはり店に入っていった。今度も外国人風だった。おかしいなあと様子も見ていると、私に気付いたのか男が睨みつけてきた。この場を離れろ、あっちへ行けといわんがばかりだ。トラブルに巻き込まれるのは嫌なので、そそくさとその場を離れた。…