第38回：ブラボー10の正体をついに掴んだ！

●リーチ目がまるで当たらない！

割り出したリーチ目を元に、我々はゾロ目狙いのタイミングも探りながら攻略法の精度を検証していった。だが、高確率で当たるはずのリーチ目からいっこうに当たらないのである。いや、正確には当たる時もあるのだが、それは111や999の数字に限定された。何度か当てるとそれ以外の数字でも当たり出すのだが、電源を投入して打ち始めた時は111か999、それも圧倒的に999での当たりが多かったのである。

ブラボー10

Ｓ「ほんと9でしか当たらないよね。空回しのチーチ目から当たるのも９ばかりだし、ボタン押した時も9でしか当たらないし…」
私「朝イチは9でしか当たらないようになってるんじゃないの？(笑)」
Ｓ「まさか？　当たる数字が限定されてるっていうの？そんな台今まであった？」

どれだけデータを取っても、電源投入時から最初の当たりは999、まれに111である。その後どんどん回していくと333や777の当たりも出始める。最初9でしか当たらないのは、偶然にしては偏りすぎていた。

Ｏ「ちょっと周りのプロに聞いてみるわ」

ブラボー10は登場して間もなく、まだ本格的に攻略をしているプロはいなかった。「ニュークラウン」のように左と右の差が少なくなっていき、10回〜11回に1度左右がゾロ目になる。それは出目取りをしていけばすぐに理解できた。差が縮む度合いは3つか4つ、まれに5つ進む場合がある。ゆえに左に対して右が3ないし4少ない時がチャンスで、次回転で左右がゾロ目になる可能性が高い。そこまでは理解されていたのだが…。


●全国のプロに同意見

Ｏ「ブラボーなんですけど…ええ…はい…やっぱそうですか…」

Ｏは全国各地のプロ達にブラボーの朝イチの大当りの数字を聞いて回った。やはり圧倒的に999が多く、まれに111。朝一番の大当りがそれ以外の数字で揃った目撃例はなかった。

Ｏ「偶然じゃないな、朝イチはほとんど999でしか当たらない。他の地域のプロもそう言ってる」
Ｓ「朝一番に限り、当たる数字が限定されてるっていうこと？」
Ｏ「そうだ、なぜそうなるのか考えてみないとな」
私「あのさ、この台電源投入時の出目が000じゃない、だからその前後の111か999でしか当たらないんじゃないの？」

ブラボー10の電源投入時の出目は000に固定されている。0に近い上下の1と9に当りが限定されるのはそのためではなかろうか？

Ｏ「朝イチから大当りする数字は1か9、その後の大当り数字がどう変わっていくのかそれを調べるんだ」
私「変わらなければ他の数字で大当りしないからね。多分順番で変わっていくんだと思うよ」
Ｓ「ハッキリしたことは、朝イチは1と9以外の当たりは狙えない、つまり、1と9以外のリーチ目が出ても空回しじゃなくボタンを押したほうがいいってことだね」

我々は、次の大当り数字が限定されることを前提にした研究を始めた。大当りする数字がどう変化していくのか、毎日回しっぱなしにして統計を取ったのである。そして……