第18回：パチスロ史上初の、ゾーンハイエナ攻略実践！

●いざ実戦！　…が、ゲーム数がわからない!!

解析内容を頭に叩き込んでホールに行ったはいいが、肝心なことを忘れていた。ゲーム数を調べる術がないのである。まだこの時代にはデータカウンタがなく、各台の消化ゲーム数を知ることができなかった。周りに注意しながら、ボーナス後にクレジットだけ回してやめていった台や、1万円以上入っている台を目視で確認するしかなかったのである。

「あの台もうそろそろだな」

爺さんが諦めてヤメた台を確保して3千円回すと、小役の集中。ほどなくREGが揃ったが、そのままスルー。

「次だ次！」

今度はボーナス後クレジットヤメの台を追ってみる。4千円(200枚)で小役の集中に入ったが、今度はボーナスをスルーしてしまった。あと300枚打ち込むかどうか悩んだが、ここはひとまず撤退。

「ゲーム数がわかればもっとピンポイントで攻められるんだがなあ…」

初陣はあまり手応えを感じられないまま終了した。事務所に戻って報告する。

「アニマル、いけそうな気がするんだけどさあ、いまいちなんだよね」
「天井拾ってもボーナス確定じゃないのが辛いよね」
「強制出しじゃなくて、あくまで状態拾いだからな。運に左右される要素が濃いよ。まあ、攻略法ではないよな。知っていれば得することは確かだけど」

皆の評価は低かった。今の世に全く同じシステムの台があったら間違いなくエナ専のターゲットになるだろう。が、当時は同じ台でコインを増やしてなんぼの時代、ハイエナは攻略法としては認められなかったのである…