ISSUE.339『運送の話をもう少し』

ここのような遊技客向けのメディアでは2024年問題を深く掘り下げて言及することはあまりないのだが、直近で気になることがあるので今回少し触れてみる。

おさらいだが、2024年問題というのは来年4月の改正労働基準法施行によってトラック運転手の時間外労働が最大960時間/年に制限される問題だ。厚労省主導でのブラック労働撲滅という流れの法改正だが、運送屋にとっては強い逆風となる。運転手の残業が多くてブラック労働化するのは、それだけ運送需要が旺盛だから。運転手の労働時間を削減すれば、その分、運送の総量が減る。減らないようにするためには人を増やすか運送事業効率化以外にはないから、結局コスト増となり、運送費用も値上げとなる。また、走行距離に歩合が発生する給与形態の運転手は多く、そういう運転手は残業時間にキャップがつくため、稼げる金額にもキャップがつく。

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