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博打打ち哀歌

ソープ嬢・あかねさんとチンチロ酒場A

「よし! こい、こい!」

ついているときは、声も通る。あかねさんは、快調そのものだった。親譲りだという丼に、気合いを込めて3つのサイコロを振り下ろせば、仕掛けがあるのではないかと思うほどいい目が出続けた。さすがに最高役、10倍づけのピンゾロは一度しか出なかったが、ゾロ目に親の無条件勝ちとなる「555」を連発。

「やめてよ、あかねさん。勝ちすぎだよ」と参加メンバー全員が悲鳴を上げた。博打にはツィの神様が存在するが、この夜、神様はあかねさんに味方していた。

こういう場合、博打経験をある程度重ねた者なら、神様に逆らわない。といっても賭けるのをやめるのではなく、神様が移動するのを待つ。ツキが変わるのをじっと待つのだ。その際、被害を少なくするために賭け金を抑える。私だけでなく他のメンバーもそうした。

そんな私たちを見て、挑発したのがあかねさん…

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