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博打打ち哀歌

西成のおっさんバクチ@

通称を西成という、大阪、あいりん地区。日本の「最貧困地帯」とか「最底辺」と呼ばれて久しい地区だが、ここはまた、薬物とバクチと日雇い労働者の街でもある。それは、未曾有の大不況となった今日でも変わらない、実に不思議な土地なのだ。

とはいえ、西成地区はわずか0.6平方キロの狭い土地に、ここ二十年来、約3万人の日雇い労働者がひしめき合って暮らすところ。一泊1000円平均のドヤと呼ばれる簡易宿泊所が林立し、昼間から酔ったボロボロファッションのおっさんたちが、千鳥足で歩いたり、公園などの路上に段ボールを敷いて寝転がっている。こんな大不況になる以前には、暴力手配師に平均5割もピンハネされるとはいえ日雇い仕事があったのだが、今日ではその仕事もほとんど無く、平均年齢50歳を超える西成地区のおっさんたちは、その日を過ごすのがやっとである。

しかし、いかに最低限の暮らしとはいえ、仕事がなければ収入がない。となれば、喰っていけないことになる。街を観察すると、公園の側に缶などを買う廃品回収業者が店開きをしていて、西成地区の住人であるおっさんは、そこに自販機などから拾い集めたのであろう空き缶の入った袋を持ち込み、金に換えている。だが払われる金は、札ではなく硬貨なのだ。つまり、1000円以下となる。これでは、安いドヤに泊まるのが精一杯で食費が出ないではないか。

廃品回収業者にそのことを訊くと、「メシ? 週に2回炊き出しがある。ボランティアもいるし、100円で弁当も買える。西成は何とかなるところや」と言うが、これでは飢え死にしないのが精一杯ではないか…。そう考えているところに、酔った西成のおっさんたちが通りかかった。彼らは空き缶を拾うこともせずに、昼間から酔っぱらえる金をどうやって得ているのだろうか。

こういう西成事情を知るには、格好の人物がいる。西成の“王様”と言われる、ヤクザだ…

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