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サイコロ店長のスロ専奮闘記

迷惑千万

最近、景品交換所にまったく行けてないサイコロ店長です。つか、全然勝てないわ。自分自身、割と勝率は高めと思っていたが、とんだ勘違いをしていた。今では完全に投資マシーンと化している。

ことの発端は11月13日の新聞報道。千葉日報に「パチンコ店が不正を行い逮捕者がでた」との記事が掲載された。

不正とはいっても、怪しい基板やら遠隔やら、ここぞとばかりに世間が盛り上がる類ではない。もうちょっと地味なヤツ。

そのパチンコ店は、通称「特殊景品」と呼ばれる景品(賞品)を、正規ルートを通さずに景品交換所から直接買い取った…とのこと。犯罪レベル的には低そうでも、業界関係、特にホールから逮捕者がでたのは事実であり、イメージの悪化は避けられない。まったく迷惑千万なハナシだ。

パチンコ店で提供される特殊景品。これを、合法的に現金化する為に生み出された制度が「三店方式」というもの。耳にしたことのある方も多いだろう。

三店というのは、文字通り「みっつの店」で構成されている。パチンコ店景品交換所、そして景品問屋だ。今回摘発された事案は、三店ではなく二店で取引を完結。これが風営法に抵触し、お縄の決め手となった。すっ飛ばされたのは景品問屋だ。

ではなぜ、景品問屋をすっ飛ばしたのか。報道ではその部分に触れてない為、詳細は不明である。考えられる可能性はふたつ。

ひとつは、何らかの理由で景品問屋から特殊景品を卸すことが不可能になったこと。景品代の未払いとかね。これにより、正常な取引ができなくなった可能性がある。

もうひとつは、景品問屋に渡る手数料を節約したかったから。

景品問屋は、ホールから手数料を徴収することにより事業が成り立っている。契約している景品問屋にもよるが、手数料は固定制と変動制がある。

固定制とは、手数料が毎月一定の額で決められているシステム。特殊景品そのものの代金とは別に、定額の手数料を支払うことになる。

変動制とは、特殊景品ひとつに対して〇円の手数料がプラスされるシステム。イメージは歩合制に近い。発注した景品数に応じ、手数料は多くもなるし、少なくもなる。

これはあくまで予想だが、このホールは変動制であり、本来発生するはずの手数料をカットしたかった為に、二店で取引を行ったのだろう。景品問屋としては激オコプンプン丸だ。

ホールの規模にもよるが、小型店であっても毎月の手数料は数百万単位で発生する。仮に100万円だとしても、従業員3.4人分の給与って感じ。少なくないどころか、むしろ高い。ただ、三点方式を成立させる為には必要経費になるのだ。

景品問屋もボロ儲けしているワケではない。常に危険が伴う仕事だしね。

実際、特殊景品の運搬には相当神経を使う。数千万円(地域によっては億単位)の特殊景品を背負い、ホールを巡っているのだから。その分、セキュリティには最大級の警戒を行っている。

なお、このホールはすでに営業を停止している。雰囲気から察するに、逮捕劇があろうとなかろうと、時間の問題だったのだ。最後の悪あがきってヤツかな。

この様に、終焉が報道される場合もあるが、そうでないことがほとんどのパチンコ業界。今日も日本のどこかで、ひそかにシャッターを下すホールがあるのかもしれない。少なくとも、最後の散り際はキレイにまとめてもらいたいものだ。

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