久しぶりに活気づくニュース
その昔、渋谷には「ぼったくり景品交換所」という恐ろしいモノが存在していた。ここにパチンコ店から手渡された換金用景品を差し出すと、本来の金額よりも少ない額が払い戻しされる。要するに詐欺だ。その詳細(手口)について、いつかコラムに書いてみたいサイコロ店長です。
東京を代表する繁華街のひとつである渋谷は、新宿・池袋と並ぶ三大副都心のひとつ。日本有数の繁華街でもある。
渋谷といえば若者の街という印象が強い。実際、渋谷センター街や渋谷109は、若年層向けのショップが軒を連ねている。だが、そんな渋谷もここ数年で街並みが変化してきた。
今、日本の人口は徐々に減少している。その理由は出生率の低下。若者の数が減っているのだ。簡単なハナシ、今後は渋谷という街で若者を対象としたビジネスが、成立しづらくなるという。
一人あたりの消費金額も、10代20代より40代50代の方が圧倒的に高い。商売という観点からすれば、いつまでも若年層に執着してはいられない。実際、ここ数年で渋谷にはオフィスビルが乱立し、ビジネス街化が進んでいる。
そんな大人の街渋谷に、7月初旬大型パチンコ店が新規開店した。
この新店舗、駅から徒歩数十秒という立地もあって、ワンフロアの設置台数は多くない。しかしそこは都内特有の多階層構成でカバー。総設置台数は1,000台にも及ぶ。
立ち上げたのは元々静岡を本拠地としている企業。かなり前から関東に進出しており、稼働もすこぶる良好。だが、出店に関してはかなり慎重を期すタイプ。成功しているにもかかわらず、店舗数は多くはない。
で、この新店舗にライバル心を燃やしているのが、古くから渋谷を仕切る某有名パチンコ店。
この業界、競合店をやたら意識するってのは知ってるよね。それが新規店ならなおのこと。もちろん今回も例に漏れず、真正面から徹底的に対抗している。元々、お祭りごとを好む店舗だしね。
新規店のグランドオープン初日には、某話題機の全台設定Eをはじめ、どっちがグランドオープンだがわからない特大クラスの出玉を放出。翌日以降もライバルを意識した調整を行っており、その手の人種にとってはメシウマ状態が続いている。
私が新規店に突入したのは開店3日目(打ってないけど)。もちろん活気はあったが、コロナの影響か、入場口も制限されている。密集を避ける為か、必要以上の演出はしておらず、どちらかと言えば地味。
ライバル店同様、コチラも出玉的には申し分ないレベル。ユーザー向けに一般公開している出玉データで確認しても、胸を張っていいレベル。莫大な先行投資だ。
元々渋谷はパチンコ店不毛の地。新宿池袋に比べたら、話題に挙がる機会も圧倒的に少ない。過去には某業界最大手企業も参戦した経緯はあるが、既に撤退している。体質的なものかもね。
暗めの話題が多い中、久しぶりに活気づくニュースは嬉しい限り。競合店同士、お互い切磋琢磨して街にユーザーを呼び込もうという姿勢は大正解だしね。
それこそ若者から年配者まで幅広く取り込んでもらいたいものだ。