TOPへ

サイコロ店長のスロ専奮闘記

喫煙ブース

コロナ騒動ですっかり話題に挙がらなくなった改正健康増進法。今回は、そんなヤニ臭いネタが満載のコラムだ。

もう過去の話題みたいだけど、実は今年の春先の出来事。受動喫煙防止対策として多くのホールが喫煙ブースを設置し、店内全面禁煙化の逃げ道を確保した。

首都圏の駅前繁華街型ホールの一部では「喫煙できます!」的な告知物を堂々と用意し、その逆境すら集客に利用。関西も似た様な感じでしょ。改正健康増進法でありながら「喫煙できます!」とは商魂たくましい限り。もちろん喫煙はブース内限定よ。

当初は混雑が予想された喫煙ブースだが、フタを開けてみれば利用率は割と控えめ。時間帯によっては若干密集するが、終日通せばかなり落ち着いている。ちょっと肩透かしをくらった感じ。

最新の集計によると、パチンコ店利用者の喫煙率は約55%(男女混合)。非喫煙者が増えたとはいえ、世間と比較すればまだまだ割合は高い。ではなぜ喫煙ブースの利用率は控えめなのか。

個々、細かい理由は色々あるのだろうが、大雑把に言えば「吸いながら打てない」から…なんじゃないの?

GOGOランプのプレミアム点灯を確認して一服、大量上乗せ達成からの一服、レバーオンと同時に画面がブラックアウト!からの一服。また、大ハマりから脱出しての一服も欠かせない。いずれもタバコが美味しく感じる瞬間である。周りの非喫煙ユーザーにとっては相当ウザいけどね。

タバコはあくまで嗜好品。絶好のシチュエーションで気持ちよく口にしたいもの。わざわざ席を立ち、喫煙ブースに出向き、直立不動でひたすら煙を吐く作業は健康的ではない。いや、元々健康的ではないが。

ここまでは顧客心理的な部分だが、ホール的にはどの様な変化があるのか。

最も大きな変化は吸い殻回収作業がなくなったこと。かなり作業的な負担が軽減された。無煙たばこ的なものも存在するので完全になくなったワケではないが。

また、景品用として準備しているタバコの出庫数が減っている。店内での消耗量が少なくなっているので当然だ。休業の絡みで正確な比較は難しいが、感覚的に今までの60〜70%程度の出庫量かな。

今度は少し角度を変え、パチンコに着目しよう。

正直言って、コロナ騒動以降、全国的にパチンコの遊技人口が極端に減っている。正直、禁煙の影響なのかコロナウイルスの影響なのか判別が難しいんだけどね。

日本人喫煙者の年齢別割合だが、20代の約30%に対し、40代が約50%、50代は約45%に達する。これにより、パチンコのメインユーザーである40代50代の喫煙率が非常に高いことがわかる。

測定は難しいが、気軽にタバコを吸えなくなったパチンコ店に行く価値はないってこと?なお、数値は2018年のもの。どうでもいいが、JTはこの年以降、年代別喫煙者の割合調査を中断している。

個人的には喫煙ブースさえあれば、遊技中に喫煙できなくても構わない派。節煙するには絶好のタイミングだし、そもそも経済的にも健康的にもメリットの方が多い。かと言って、喫煙を否定する気もない。だって私も喫煙者だから。

どうせタバコを吸うなら周りを意識せず、自分のペースで喫煙したい。そう言った意味では、喫煙ブースの存在意義は大きい。
サイコロ店長TOP
Myページへ追加
TOP
BBS