TOPへ

サイコロ店長のスロ専奮闘記

今は冒険も挑戦もする時期ではない

休業要請に巻き込まれた機械は数あれど、最もハズレを引いたのは間違いなく押忍!サラリーマン番長2だろう。あまりにも悲惨な大都に配慮し、設定DEの出玉率が発表値より約〇%も低いことを伏せておきたいサイコロ店長です。

コロナウイルス騒動の余韻が続く中、超攻撃的な機械が発表された。

インテグレート株式会社より「パチスロ言い訳はさせないわよ!by壇蜜」という機械がお披露目された。ほんの一瞬、美麗(4号機/バルテック)が脳裏を掠める。

代理店経由で案内が届いたのが先月の末、そして納品が来月初旬というタイトな日程。製造元は、あの咲桜弁慶でお馴染み?のボーダーらしい。インテグレートは一次代理店的なポジションなのかな?

箱はバルテック筐体をそのまま流用。クイーンズブレイドや2027Uとまったく同じでリール上部に横長の液晶があるやつ。今となっては懐かしいでしょ。

通常なら完全スルーの部類だが、その販売方法スペックが特殊過ぎるので取り上げてみたい。

業界関連のサイトに掲載されている情報では「とにかく甘い」のオンパレード。仕様的には完全告知のノーマルタイプだが、技術介入により特賞時の獲得枚数が上昇する。各設定(3段階)の出玉率がこれ。

設定B:(98.01%)101.84%
設定D:(100.58%)104.40%
設定E:(103.09%)107.68%
※()カッコ内がフリー打ち時の出玉率

最低設定でもフル攻略101.84%とか。どの程度のスキルが必要かは不明だが、実戦の集計値では下がるのが相場。100%程度かな。

ホール向けの営業資料には「集客目的の機械(要は甘い)」と明記されている。「利益目的のホールには不向き」ともある。完全に煽るスタイルだ。

そもそもホールとしては一定の利益を確保したい時期でしょ。それに相反する仕様の機械を投入するとは、やはりオラオラ系なのだろう。

仕様ばかりが注目されているが、その販売価格も変則的。返金システム?というものが標準搭載されている。

導入して一ヶ月後、理由はどうあれ機械を撤去返却すると、20万円返金されるのだ。実質の20万円値引ね。逆に好感触の場合、返金を受けずに設置を継続すればよい。

契約書上の販売価格と値引額
希望小売価格:418,000円
試験導入値引額:30,000円
台数値引額:2台15,000円/3〜台30,000円/5台以上50,000円(1台あたりの値引)

各種値引を最大限に適用した場合、最安販売価格は1台あたり338,000円(税別)

10年以上前の筐体を流用している割には安くはない。ただ、定価50万円を超える大手メーカーに比べれば…って感じ。

で、結局どうなのよ?ってハナシだが、自店は完全スルー。理由はいくつかある。

・この時期に突飛な機械は不必要
資金的に余力がない今現在、挑戦機は避けたい。今後、ホールの状況が好転すれば選択の余地はある。

・返金システムがある時点で弱気
機械に自信があるなら必要がない仕組み。強気の様で実は弱気では?

・実績に乏しいメーカーの機械は避けたい
過去の成功事例が少ない…というか、個人的なイメージの問題でもある。

個人的にはこんな感じ。恐らく同業他社も似た様な理由で「ゼロ台解答」だろう。設置台数が多いホールなら可能性もあるが、バラエティ程度の台数か。

私は以前、某巴里系激甘機械を結構な台数抱えていた。が、月間で巴里系機種の赤字が200万円を超えた時点で、本部命令で強制撤去を余儀なくされた過去を持つ。

結局、稼働(集客能力)さえあれば、甘い機械でも導入するし増台もする。ただ、もしそうであっても今は冒険も挑戦もする時期ではない。攻めに転じるのは、体制を整えてからだ。
サイコロ店長TOP
Myページへ追加
TOP
BBS