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サイコロ店長のスロ専奮闘記

信頼関係

シフトの関係で、そこそこな変則勤務になっているサイコロ店長です。

昼前に出勤し、夕方一度退店。数時間休憩した後、閉店間際に戻り、設定調整等の諸業務を深夜までこなす。店舗の鍵を閉めるのは、毎日2時か3時か。

帰り際、必ずコンビニに寄る。意味のない買い物を行うのが、日課になっている。

真夜中のコンビニは私の独壇場。店員すらもいやしない。レジに近づくと、ササッと登場するあたりをみると、監視カメラを通じて、動きを観察しているのだろう。

毎日タバコを購入するのが唯一の定型業務。店員もプロだ。私が何も言わなくても、ひとさし指を1本立てる。私はいつも軽く頷く。「タバコ1箱」という意味だ。お互い無言ながらも連携はバッチリ。

とても小さなことだが、互いの信頼関係が成立した瞬間である。そして1日が終わる。

営業時間外の勤務が増えている。育成中の後輩に、現場を仕切らせる準備を整えているのだ。

レギュラーな店舗運営であるならば、即座に対応は可能。だが、イレギュラーが日常茶飯事の業界。簡単にすべてを引き継ぐのは、不可能に近い。

業務を引き継ぐにあたり、最も厄介なのは、過去の経験から得た知識人脈だ。

例えばメーカー営業マンとの折衝ね。付き合いも長く、お互いの性格や行動パターンを把握していれば、駆け引きも容易となる。融通も効くし、効かしてあげることも可能。

会話の中で、本気で売りたい機械なのかどうかも察知できる。目や話し方でね。場合によっては、非公開情報も引き出せる。

これは、お互いの信頼関係で成立している部分。「この相手なら」ってね。

メーカーの担当が変われば(ある程度の)引き継ぎは行われるものの、また探り合いからのスタート。それは、店長が変わった場合も同様。最初から、スムーズに折衝するのは至難の業だ。

人と人との信頼関係は、そう簡単に構築出来ない。

特に私の場合は、相手を信頼しない若干ひねくれた性格の持ち主。それは、この文章にもにじみ出ているだろう。にじにじ。

人材において、社会的には独自性が求められる時代なのは間違いない。でもね、現場レベルにおいては、突飛な才能よりも、アベレージヒッターを求めている。多くの企業がね。

遊技台もそうだ。出玉性能や筐体が派手な機械も一時的にはもてはやされるが、結局残るのは、安定した稼働が計算できる機械だもん。長い目でみて。

店長という立場に固執するつもりはない。今までの様に店舗に張り付いて、現場の中心となって行動するよりも、少し俯瞰した角度で物事を考える立場ってのも、悪くはないだろう。

次期店長候補のスタッフは、まだまだ頼りない部分も目立つ。スタッフとの信頼関係も、まだまだ構築しきれていない。

最も重要な「人間対人間」の部分を、もっともっと煮詰めて欲しいと願っている。私とコンビニ店員の様にね。
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