5.9号機始動
最近、鍋ばっかり食べているサイコロ店長です。時期的な要素は強いけど。
2017年11月20日、5.9号機の稼働が開始された。戦国コレクション3ね。実際に機械に触れたユーザーも多いだろう。
ネット上では悪評だけが先行している5.9号機。実態としてはどうだろう。
それこそ反応は様々だが「5.9号機だから打たない」と、頑なに決めているユーザーは、極めて少数だろう。
出玉の傾斜が穏やかになったのは事実だが、PAYOUTはしっかりついてきている。
それでは出玉性能を確認しよう。
設定EのPAYOUTは約111%。大満足とは言えないものの、最低限のラインはクリアしている。その他の設定も、既存機種に近い数値で構成されているぞ。決して、臆する程ではないのだ。
ホール側の扱いはどうか。実は、決して良い環境とは言えないのが実態だ。それは、以下の数値からも読み取れる。
データは、累計約350台分、複数のホールの実際の数値だ。この時点では、まだ導入1週間も経過しておらず、正確性に欠けるのは承知の上。それでも、数値がないよりはマシだ。
設定@での試行回数は約220台。平均打ち込み枚数は、20,000枚を超えている。ここ最近の新台にしては、優秀な部類に入る。なんせ、初週で20,000枚を切る機械なんてザラだったからね。
PAYOUTも設定@で98.2%。スロマガの解析値では、97.7%と記載されているので、それを上回っている。データが蓄積されればいずれ解析値に近づくであろう。
問題は設定配分比率だ。
試行約350台中の60%以上が設定@という現実が、待ち構えていたのだ。
さらに設定Aを加えると、全体の約85%にまで比率が上がる。こうなると、ゲーム性うんぬん、5.9号機うんぬんではなくなってくる。
頻繁に使用されているのは設定Bまで。設定CDは僅か。そして設定Eに至っては、皆無だった。
普通に考えれば酷い状況だ。9割方、設定@を中心とした低設定域での調整って。導入直後にも関わらず、撤去間際の機械同然の扱いとなっている。
この様な事態に陥ったのは、恐らく「様子見」を決め込んでいるホールが多いのが原因だろう。「有利区間」という未知のシステムが搭載された一発目の5.9号機。どの様に扱って良いのか、正直わからないのだ。
5.9号機は、総合的に判断して、明らかにスペックダウンしている。ホールにとっては「活かすか殺すか」の判断さえ難しいのだ。
また、設置台数が少ないってのもある。主力として扱うには、台数が少ないのだ。場合によっては、バラエティ扱いとかね。こうなると、設定への期待度は、一気に下がる。
純粋に、粗利が欲しいホールも少なくはないのかな。今、カツカツのホールは非常に多いし。
2018年2月の「みなし機完全撤去」を境に、ホール経営から足を洗う企業もある。そうなると、この時期の新台は、粗利製造マシーンと化すことも考えられる。
まとめると
・5.9号機のポジションが定まっていない
・主力機種にはなれない
・粗利が欲しい
こんな感じか。ただし、これは日本全国にある、極めて一部のホールのデータをまとめた資料だ。たまたま、そのホールが控えめなだけなのかも知れない。
どちらにしろ、新ジャンルの機械としては、若干渋いカタチでのデビューとなってしまった様だ。