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サイコロ店長のスロ専奮闘記

やりがいは大きい

朝、調整の後、お昼までに各種作業を済ませて一旦中抜け。夕方と閉店後に顔を出し、その日の集計業務。そのまま調整を行う日もあれば、翌日の朝に設定を考える日もある…こんなサイクルのサイコロ店長です。

慣れとは怖いモノで、苦とは感じなくなっていたが、やはり年齢には勝てない。疲労を実感する場面も多くなってきた。

だが、最近ようやくそのサイクルから抜け出せる様になってきた。以前から継続していた、部下の育成が順調に進んでいるからだ。おかげで丸一日の休暇を取ることも可能になった。

細かい業務連絡や報告が定期的にくるのは仕方ない。ただ、設定調整の時間を工夫したりして、純粋に24時間の休暇を取れるのは大きい。

そもそも、パチ屋の店長なんて職種は、休みがあってない様なもの。まだまだブラック体質が抜けきらない業種だ。

一般企業同様の体制を目指している企業もあるが、それもほんの一部。未だに多くの現場は、過酷な労働環境のままである。特に、役職クラスはね。

店長クラスが高給取りだったのはバブル時代とか、それ以前のハナシ。企業体系が見直されたのは給与面だけであり、労働環境は過酷なままスライドされている。いや笑えない。

年収なんて、ほとんど大差ないですよ。一般社員とね。だけど、負担は大きいってゆーね。なんとも不条理だ。

でもね、やりがいは大きい。これ、半分以上自己満足の世界になっちゃうけど。

自分のチカラで組織を動かしてゆく爽快感は、何物にも代えられない。他の接客業、サービス業種にくらべ、動く金額もそれなりに大きいから、良くも悪くも肌で感じる。実際に現金が流通するしね。

札束を目の前に、たった1日で「100万円儲かった! 80万円損した…」なんて経験は、なかなか味わえるモノではない。

設定調整、機械選択、人材育成、顧客管理…店舗運営において、必要となるセクションの統括。そして、企業として成立するために必要な予算管理。その現場責任者が、店長だ。

購入した機械が大きくコケた時の肩身の狭さ。完全回収仕様の設定調整で、赤字を出した日の業務日報。手塩に掛けて育てた社員の退職…。

戦意を喪失してしまう出来事は、珍しいことではない。でも、それを補うだけの嬉しさや楽しさもある。だからこそ、続けてこられるんだよね。

毎年キツいと言われている10月の業績。自店は幸いにして、9月の実績を上回りそうだ。残念ながら、粗利目標は達成出来そうもないが、稼働はわずかに上昇している。月末までの残り期間を計算しても、目標クリアは間違いない。

だからと言って、特別に給与が上がるワケではない。年間を通せば、まだまだ負債分の方が多いからね。

でも、こーやって小さな目標をコツコツ積み上げる過程こそが、今後のヤル気にも繋がるのさ。

誰かの役に立てれば…なんて綺麗ごとにはあまり興味ない。どんな仕事でもそうだが、自分が満足してさえいれば、それでいいのだ。

あと1年くらいは、現役で店長を続けたい…と思っている。
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