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サイコロ店長のスロ専奮闘記

「パチスロ北斗の拳新伝説創造」考察

久々に機械倉庫の整理を行なったら、腰をやっちゃったサイコロ店長です。いや、もの凄い音がしてさ、完全にフリーズですよ。幸い、数日間安静にしただけで復帰できたものの、やっぱ年齢には勝てないよね。

新しい北斗が苦戦している。

「パチスロ北斗の拳新伝説創造」は、シリーズ最新作であり、北斗新基準機仕様だ。販売台数は公称で約50,000台。実際そんなに売れたかは、定かではないケドね。

PAYOUTの比較を見てみよう。

◯設定@
├発表値:97.8%
├実戦値:98.0% (+0.2%)
└コイン単価:2.50円

◯設定A
├発表値:98.9%
├実戦値:98.9% (±0.0%)
└コイン単価:2.36円

◯設定B
├発表値:100.9%
├実戦値:100.6% (-0.3%)
└コイン単価:2.12円

◯設定C
├発表値:105.2%
├実戦値:105.2% (±0.0%)
└コイン単価:1.67円

◯設定D
├発表値:108.7%
├実戦値:107.7% (-1.0%)
└コイン単価:1.39円

◯設定E
├発表値:115.1%
├実戦値:112.0% (-3.1%)
└コイン単価:0.99円


設定@は解析値より若干甘く出ている。それ以外は十分理論値通り。設定Eは例に漏れず控えめな結果だが、それとて寸借詐欺程度。今さら驚く程ではない。

苦戦している原因のひとつはゲーム性だ。シリーズ伝統の部分を活かしつつ、新しい試みにも挑戦している。挑戦しているというか、そうせざるを得なかったのか。

仕様についての詳細は省略するが、結果的に、それが裏目に出たのは明らか。

それだけではない。全力でセールスを行った結果である販売台数も、稼働低迷の原因のひとつ。市場に機械が溢れすぎているのだ。「売れるだけ売れ」の精神が、大きな誤算を生んだ。

「押忍!番長3」の影響も少なくない。番長は、既に一定の固定ファンを抱えている。そこからの顧客の流動は難しかった。話題の新台が発売される度に激しく流動した時代とは違うのだ。

前作である「パチスロ北斗の拳修羅の国篇」の実績も、大きく足を引っ張る。大量導入した店舗が、相次いで大ゴケしたのだ。事実、今、これを読んでいるユーザー自信も、修羅に想い入れなんてないでしょ。この印象は、大量導入を決定した経営首脳陣や店長の脳裏に、焼き付いている。

内的要因と外的要因、そしてタイミング。あらゆる要素が残念であった北斗新伝説だが、店舗側も黙って指をくわえていたワケではない。多くの店舗が、それ相応の対策を取ったのだ。

特に、実力以上の台数を設置しちゃった店舗は必死。設定(出玉)のチカラで、集客を試みたのだ。極めて端的である。

結果、導入二週目にして、北斗新伝説の設定状況は、すこぶる良くなった。これで、ある程度の稼働回復を見込んでいた店舗側だったが、第三週目で設定を落とすハメになる。

高設定にすら反応しなくなっていたのだ。

ここは開き直って、今後のための反省点でも考えてみよう。

機械の仕様は仕方ないにしろ、販売台数のボリュームは制限できたハズ。業界ナンバーワンの営業力を発揮するのは良いが、実力に見合った台数を目標に掲げた方が身のためだろう。

店舗側も、そろそろ煽りの販売スタイルに押し切られず、冷静に判断して欲しい。どんなカタチにしろ、その機械代は顧客の懐から捻出されているのだから。
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