少し前は暑い日々が続いていたが、最近はめっきり肌寒い。特に明け方とかね。急激な温度変化に体調が大きく左右されるサイコロ店長です。急な寒さに滅法弱い。
毎年、
10月・11月は苦戦を強いられる。ここ最近の騒動により、ただでさえ世間の目が厳しい業界。そこに、季節要因での追い打ちが加わる。「ガンガンいこうぜ」という気持ちとは裏腹に、寂しさを肌身で実感する季節の到来だ。
極端に下がるのは
売上。いつもなら、稼働と表現しているけど、今回は敢えて、売上という単語を使いたい。
最近の機械は単価が低い。新基準機や、今後販売が予定されている5.9号機、6号機など、射幸性を抑えれば抑える程、
単価は下がるのだ。ここまでは、過去に何度も勉強したよね。
いいんだよ、個人的にも低単価の機種を中心に遊ぶしね。ところが、店舗運営側からすれば
死活問題もいいところ。
単価が低いと、同じ稼働でも売上が低くなる。売上が低いと、出玉量に影響を及ぼす。ここは非常に重要な部分。以前にも触れたが、この機会にもう一度復習だ。
500万円の売上で9割営業の場合、出玉放出金額は450万円。粗利は50万円ね。
400万円の売上での9割営業の場合、出玉放出金額は360万円。粗利は40万円になる。
粗利は10万円しか違わないが、
出玉量は90万円もの差がついている。
ユーザーが店舗の
良し悪しを判断する基準のひとつが
出玉。ひとつというか、それを中心に判断する方が大半だろう。そこで、以下の比較となる。
・以前→出玉450万円・今後→出玉360万円
かつては
3円台であった平均単価。それがいつのまにか
2円半ばに落ち、現在では、
2円を切る勢い。5号機ピーク時の、
約60%まで落ち込んでいる。
今後リリースが予定される5.9号機や6号機の登場で、平均単価はさらに下がり続けるだろう。
同じ割数で営業しても、放出される出玉量が明確に少ないと感じれば、ユーザーは単純に
「出てない店」と判断する。そこに理屈はない。現実なのだ。
そう考えると、売上って非常に重要なポジションに感じるでしょ。いや重要なのよ。
そこにきて、10月・11月の閑散期到来。辛抱の期間ですよ、ええ。
いつもだったら、
新台入替などで、12月までなんとか乗り切るのが一般的。強引にでも乗り切っているのだが、今年はその手も使えない。
当サイトの「
新台導入カレンダー」で確認する限り、2017年10月に導入される機械は皆無。9月19日以降、確認可能なのは、11月20日導入予定の2機種のみ。
これでは、新台でお茶を濁すのも難しい。精々中古機の導入、というか増台のみ。新鮮味のカケラもなーい。
そもそも体力がない店舗が大半。今から設置可能な高額中古機を確保するために、ないハズの資金を調達するのは、本末転倒。
結果的に、多くの店舗は
「なんとか乗り切る」という曖昧な手段しか取れないのだ。後の「死んだフリ作戦」である。
でも安心したまえ、諸君。世の中は広い。例外もいくらでもある。こんな時代でも、元気に盛り上げてくれる店舗も、実際に存在するからね。
あ…ウチの店舗は、完全に守りの体制整えますから期待しないでくださいな。
今年の秋は、例年以上に冷え込みが激しくなりそうだ。