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サイコロ店長のスロ専奮闘記

業界の諸問題を見渡す

現場にいる時間が長いと、ついつい目先の出来事に捉われがちになるサイコロ店長です。

その日の稼働や月間予算計画、スタッフの勤務状況や設備機器の不具合など。気にかける部分は、それこそ多岐に渡る。

明日の仕込みや明後日の予定、来週の計画。薄っすらと頭の片隅にはあるものの、目の前の諸問題に没頭しちゃう時って誰にでもあるでしょ。まぁ、計画性がないと言われてしまえば、返す言葉もないが。

「日常に捉われず、一歩引いた目線から業界全体の諸問題を見渡す」

つい先日、なんかそれっぽい謳い文句のセミナーもどきに参加してきた。今回はその時のハナシ。

全国どの地域にも言えることだが、市場の状況は総じてよろしくない。店舗数と設置台数、これが減少傾向にあるのだ。

その背景は様々あるが、遊技機価格の高騰も大きいと言われている。新台はもちろん、中古機においてもね。

戦力になり得る機械が非常に高値で取引されているのは、皆さんもご存知だろう。これは、経営を圧迫する大きな原因となっている。

今後は新規則の影響も大きくなる。IR整備推進法の成立がパチンコパチスロ業界に飛び火しているのだ。俗に言うギャンブル依存症対策ね。射幸性の制御を持って、対策の一環とするってヤツ。

これには別の側面もある。ギャンブルと遊技(パチンコパチスロ)とは、別モノなんですよ、というアピール。

業界としては、大きな声で「パチンコパチスロは怖くないし危なくないですよ」と胸を張りたいのだ。ギャンブルとは区別してください!ってね。

いや実際、中身的にはギャンブルそのものだが、体裁としては遊技として成立している。法律も、それに準じたものが用意されている。

確かに考えてみれば、技術介入性があるのが遊技の前提。運任せが基本のギャンブルとは、大きく違う。実態としては明確な違いはあるが、大半の人間はギャンブルと捉えるよね。これは仕方ない。

とりあえず、これらの新規則の趣旨に則し、新たな運営手法を確立させなければ、来たる氷河期を乗り切るのは難しい…という趣旨を、どこかの誰かが熱弁していた。

遊技機にしても、戦力になり得る機械が登場するには、一定の期間が必要だろう。新たな機械への移行が進む中で、顧客の動向にも十分注意を払うべきだ、と。

さらには受動喫煙問題にも触れている。これは東京オリンピック開催に向けての話。

パチンコパチスロと喫煙問題は、そう簡単には切り離せない。射幸性を抑える問題と同様に、重要な課題だ。アキラ100%に「服を着ろ」と言っているみたいなモンだ。

ただしコレにおいては、意外と前向きに捉えている方々も。店内からタバコ臭がなくなれば、新たな顧客を生み出す可能性もあるとかね。確かにそんな視点もあるな。

社会的観点からしても、パチンコパチスロだけ例外を認めさせるのも、炎上の種となりそうだ。今、立場弱いしね…。

その他にも問題提議はあったが、最終的な結論としては、本来の「大衆娯楽」という姿に戻るのだろう。と、どこかの誰かが熱弁していた。

響き的には、大衆娯楽ってほっこりして悪くはないが、ここまで規模が拡大してしまった業界。一撃20万円の可能性もある状況から、大衆娯楽に回帰しようって言っても説得力に欠けるでしょ、実際。

どちらにしろ、今の我々には状況を見守る以外、手はないのだ。
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