TOPへ

サイコロ店長のスロ専奮闘記

教育の重要性

押忍!番長3の裏モードと思われる状態に移行した台が、一撃13,000枚も吐き出して精神的な苦痛を味わったサイコロ店長です。大赤字だよ、誰が責任取るんだよ。

日本全国津々浦々。どこの地域のどの店舗も、慢性的に人員不足のパチンコ業界。他の業種に比べても時給が高いのにね。いったい何がど〜なってるのさ。

コラムを目にしている読者の中にも、パチンコ(パチスロ)店で勤務した経歴を持つ方は、決して少なくないハズ。

それこそ店舗によって様々だが、想像していた以上にハードな部分が多い業種だ。無理を承知で出勤をお願いされたり、残業を余儀なくされたりね。

機械トラブル接客上のトラブルは日常茶飯事。これに、スタッフ同士の人間関係のもつれが加われば、退職を考えるには十分な素材が揃う。

時給が少し高いからって、様々な精神的苦痛から解放されるなら、誰でもそっちを選択するだろう。辞めちまえってね。

入店前の意気込みは何処へ行ったのか、どうやって退職するか、どのタイミングで辞めるかで頭の中はいっぱい。なんなら明日の勤務をバックレちゃおうかなって。

最近は特に、そんなラフな感じで勤務しているスタッフが少なくない。

確かにすべてごもっとも。肉体的も精神的にも、負担は大きいもんね。店舗の規模と稼働人数にもよるが、決して「楽チン」ではないもんね。

先日、久しぶりに新人アルバイトが数名入店した。

「久しぶり」というのは、自店は他店と比べ、スタッフの定着率がやたらと高い背景がある。今回は、ベテランスタッフの就職に伴う退職があり、その穴埋め的な人員補充を行うための募集であった。

結論から言えば、その新人スタッフ数名は、入店後、一週間も待たずに全滅した。残念でならない。

中堅とベテランアルバイト、それに社員のみで形成されている店舗なので、新人参入は異色の出来事。社員も含め、教育に慣れていない部分は確かにあった。

自分たちのレベルを基準に「この位は出来るだろう」という考えがあったのだ。これがそもそもの間違い。

どんな環境下でもそうだ。「相手の気持ちになって考える」という、極めて基本的な部分が、大きく欠如していたのだ。これは私も含めてね。

そりゃ人間なんて様々。今までの人生を歩んできた環境なんて、まさに十人十色。誰ひとり同じなんてありえない。

「時給に魅了されて」「パチスロが好きだから」「そもそも近所だし」

応募の動機はそれぞれだが、採用したのは我々店舗側だ。その人材の能力が低い高いに関わらず、育成は最低条件である。

今回の一件について、社員とリーダーによる緊急ミーティングが開催された。早々に退職したスタッフを非難する声も一部にあった。だが、多くの意見として、自分たちの「教育に対する姿勢」を反省するものであったことが、今回唯一の収穫であろう。
サイコロ店長TOP
Myページへ追加
TOP
BBS