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サイコロ店長のスロ専奮闘記

みなし機

前回のコラムにて一部訂正がございます。規則改正に関するパブリックコメントの総数を44万件と表記しましたが、これは全省庁の総数でした。今回の案件に関しては、約14,838件が正しい数となります。お詫びして訂正致します。申し訳ございませんでした。

謝罪文をシコシコ書いている最中、睦月ライドが静岡県に突入した模様。私のスマホでは、やっと関東圏内に突入するトコなのにね。近場のホールでライドーンしていた際には、背後からの強襲を考えていたサイコロ店長です。

8月19日更新のPOKKA吉田氏のコラムにもある通り、今、日本全国の店舗では、いわゆる「みなし機問題」というものが取り上げられている。

超簡単に説明すると、設置有効期限が切れた機械(みなし機)を設置してちゃダメでしょ!早々に撤去しなさいよ!ってヤツ。

各都道府県の公安委員会が検定試験を行い、それを通過した日から3年間が、有効期限と決まっているのだな、うん。

この問題、圧倒的に困るのは店舗だ。これにはふたつの大きな問題が浮上してくる。

ひとつ目は、強制撤去に伴う代替遊技機購入費用の問題。

新規の店舗でない限り、結構な台数のみなし機が、結構な数の店舗で現役バリバリ稼働中。それら全ての代替機を新たに購入するなんて、絶対に無理。莫大な費用が必要となる。

ふたつ目の問題は集客力。現行設置されているみなし機は、総じて魅力的な性能を備えている。いわゆる人気機種ね。

市場価値も高く、ユーザーの支持率も高い機械を手放すなんて、正直ナンセンス。

例えば、魔法少女まどか☆マギカアナザーゴッドハーデス押忍!サラリーマン番長沖ドキ!、そしてバジリスク甲賀忍法帖絆。あの子もこの子もみなし機なのだ。

ユーザーにとっても楽しさは半減する。目的を持って打てる機械の大半が、設置有効期限が切れた機械なんだもん。

純増1.5枚のART機よりも、高射幸性遊技機の方が、面白いと感じるユーザーは多い。

「再認定」という設置期限を延長する裏技もあるが、すべての機械に対応出来るとは限らない。実際、バジ絆の時に再認定するしないで、相当モメた。今は、凱旋の再認定問題で揺れに揺れている。

パチンコも全く同様の問題を抱えている。海物語シリーズを筆頭に、多くのみなし機を抱えている店舗が多い。

撤去されて最も困るのが年配層だ。数年間慣れ親しんだ、海物語初代アグネスラム甘や初代冬ソナ甘が外されたら、途方に暮れるユーザーは多いハズ。

今まで下支えしてくれていた年配層のパチンコ離れが、より一層加速してしまう。人生の先輩にとって、これ以上の屈辱はない。これは、世間を揺るがす大問題なのだ。


話題をリアルタイムに戻す。手元に都遊協から送られてきた書類がある。『「みなし機設置状況調査」の実施について』という通達文章だ。

これは、あなたの店舗には今現在、何台のみなし機が設置されていますか?の調査。

最悪のシナリオでは、2018年2月強制撤去されちゃうみなし機。そんな大問題の割には、調査のタイミングが遅いんじゃ…!?

警察からすれば、強制撤去指令を出すことは容易い。決定的な違法機ではないが、期限切れであることには違いないからね。

悪質性はないにせよ、クロかシロかを明確にするならば…クロ。宮迫よりもクロ。

今までそれを見逃してくれていたのは、ある意味温情だろう。

賞味期限が切れた食品を堂々と販売していたら、世間的には大問題。例え、その品質や味に、一切の変化がなくてもね。

残念ながら、現状はそんな感じである。
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