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サイコロ店長のスロ専奮闘記

ドタバタ劇は始まったばかり

クロネコヤマトが遊技台の運送を、完全シャットアウトしたのは、業界にとって結構な問題だ。店舗や業者の多くは、今までヤマトを利用してきたからね。追い打ちをかける様に、佐川急便もヤマト同様、遊技台の運送を完全拒否してきた。今後どうなっちゃうのかなーと考えているサイコロ店長です。詳しくは販社男のコラムに目を通すがよい。

前回コラムのネタである法改正の具体体な中身だが、POKKA吉田の6月24日付コラムで丁寧に綴られている。気になる読者は、ぜひ読んでもらいたい。


さて、2017年10月1日以降、パチスロの新台入替は、5.9号機または5.9号機の基準を満たす機械しか認められない。これは最新機種だけでなく、中古機も含まれる。新たに導入(設置)される機械すべてが対象だ。

背景にはギャンブル依存症対策という大義名分がある。あくまでパチンコパチスロは「遊技=遊び」の範疇でなくてはならないからね。既定の抜け穴を利用し、突飛な出玉を生み出す機械を、徹底的に排除しなくてはならないのだ。

ちなみに5.9号機は想像通り穏やかな機械仕様。万枚も理論上は可能だが、滅多に出くわすこともないだろう。1/16384のフリーズで500枚GETとかね。

「遊技=遊び」に近づくのは、悪い現象ではない。低貸遊技エリアの人気がそれを象徴している。ただし、商売としては非常に成立しづらい。

ユーザー側もタイプ別選択肢は多い方が良い。終日ジャグ系でマッタリ勝負もあれば、仕事帰りのGOD系一発勝負とか。時間帯や懐具合によって、遊技台を選びたいじゃん。

でもそんな打ち手の感情を、一網打尽にしてくれるのが5.9号機。そんな5.9号機でさえ、ただの前フリとされている。遂に6号機の話が具体化されているというのだ。

とは言え現実世界では、バジリスク絆が未だ設置され、稼働し続けている。神々の凱旋で一喜一憂も出来る。今まで同様にドーパミンを分泌することは可能なのだ。まだこの段階では。

ところが、2017年11月末までに、新基準に該当しない機械の設置割合を「30%以下」に抑えなくてはならない決まりがある。現在、この30%の配分で、頭を悩ましている店舗が多いと聞く。

集客力を優先にするなら、バジ絆を残したい。安定して粗利を確保したいのならば、沖ドキシリーズは保持したい。売上を重視するべきなら、凱旋やハーデスは必須だ。ライトな顧客層が多ければ、それこそ旧まど☆マギを撤去する選択肢はない。

残す機械をどれにするか。100台設置の店舗なら30台、200台なら60台までが許容範囲。どの問題児を残すかに今後の営業方針が大きく左右される。

余談だが、沖ドキシリーズを大量に残したからと言って、粗利重視のボッタクリ店という訳ではない。その原資を、他機種に割り振っている可能性もあるのだから。そこは勘違いしないよーに。

もちろん、各機種を数台ずつ残しても構わない。ただし、看板機種としてアピールする以上、一定の設置台数は必要だろう。例えバジ絆であろうと、3台設置では設定も使いづらいしね。

最終的な撤去期限までは猶予はある。だが店舗は現段階で、8月9月の機械を決めている。11月末なんて、あっという間だ。

迫りくる5.9号機問題と、それにほぼシンクロしている旧基準機撤去問題。周辺業者やメーカーを巻き込んでのドタバタ劇は、まだ始まったばかりである。
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