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サイコロ店長のスロ専奮闘記

狭き門

新台入替の頻度が極端に落ち、所轄(最寄りの警察署)に足を運ぶ機会もめっきり減ってしまったサイコロ店長です。

自店から所轄までは電車で5分の隣駅。これが徒歩だと約30分。素直に改札をくぐればいいものの、最近は健康を意識しているため、30分コースを選択している。そのくらいで健康になれるとは思ってないけどね。

今回は、神奈川県の「某駅前ネタ」でページを埋めようかと思たが、最近は広告規制関連の話が多かったでしょ。だから取りやめ。

急遽、別のネタを考えること約10分。思い浮かんだのが新台ネタ。

3月の3週目に設置が開始される北電子の最新パチスロ機、パチスロ輪るピングドラム。略称「ピンドラ」。

多くの業界関係者が「ピンク」と発音しているが、それは大した問題ではない。この機械が非常に入手しづらいのが大問題なのだ。

メーカーによると導入台数が約4,000台。これに対し、店舗からの受注が約8,000台。実に倍だ。弱小メーカーの新台が4,000台を捌くのに四苦八苦している時代。なぜ、ピンドラはこんなに人気なのか。

実はコレ、同時期に発売されるアイムジャグラーEX AnniversaryEditionとの「コンビ機」なのだ。最新のアイムEXを導入する店舗は、例外なくピンドラも導入されるシステム。

高射幸機リストに一切抵触しない、安心安定ジャグラーシリーズを少しでも多く導入したい。全国の店長は、そんな気持ちでムネいっぱい。

長期運用確実で、安定した稼働を維持出来る優秀機。それこそ「いざ」となったら転売も可能なお宝機種。受注が殺到するのも当然なのよ。

そこで登場するのがピンドラだ。メーカーもジャグラーシリーズだけで成立している訳ではない。他のパチスロ機も発売しなくては、メシが食えない。

だがしかし!北電子は他社とは違い、人気機種だろうと一切増産はしない。「売れるだけ売る」というメーカーが大半を占める市場で、独自のスタンスを守り抜いている。設置台数比率だ。

全国に設置されているパチスロ機に対し、その数十%がジャグラーシリーズとされる黄金比。それ以上でも以下でも決して成立しないのだろう。

我々からからすれば需要がある機械なだけに、大いに増産を希望するが、メーカーの意思は固い。新規の店舗などへの特別処置はあるものの、基本的にはブレない。

では、どの様にジャグラーシリーズを入手するのか。今回のピンドラの様に、対象機でさえも完売してしまえば、もうお手上げだ。そこで最も有効な方法が存在した。ホールコンピュータの導入だ。

通称ホールコン。現在のパチンコ店には必ず設置されているデータ集計機。北電子は遊技機メーカーでありながら、ホールコンを製造、販売している。これを導入すれば、最優先でジャグラーが入手可能なのだ。

実は数年前から、徐々に北電子のホールコン導入店舗数が増えている。今では全国の店舗の約15%が北電子製ホールコンとも言われている。

特に優秀な性能を備えている訳ではない、極めて標準的な製品。ジャグラー欲しさに莫大な投資を強いられる店舗もあるのだろう。だが、それも店舗の選択。

ホールコンを導入し、ファンキージャグラーを10台導入した店舗があるとしよう。ファンキーの中古価格は、現在で約200万円。全部売却すれば、2,000万円になる。これって莫大な額でしょ。

そう考えると、無理してでもピンドラを導入したい店舗が多いのも十分理解出来る。今回の様に「予選敗退」してしまう店舗も多いのだから、今後はますます狭き門となるのだろう。
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