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サイコロ店長のスロ専奮闘記

今は我慢の時期

悪戦苦闘中のサイコロ店長です。新台の導入台数を控えめにし、機械代予算は大幅に削減できたが、その分客足が衰えている。あらかじめ想定はしていたが、それを上回る稼働減である。脱毛も激しくなるわな。

ひと昔前と違って、一時的な集客も難しい。設定告知や示唆ができた時代は、瞬間的な集客も可能だったけど、今ではそれも制限されているしね。

過去の流れだけを頼りに「特定日」なるモノを設定している店舗も多い。唯一の遺産的な。しかし、それ以外の日は寂しいモノだ。自店に限らずね。

地味な努力で常時盛り上がっている店舗も僅かながら存在する。だが、大多数の店舗は、なんとか生き延びているのが事実。余裕なんてありゃしない。

2月某日。なにか集客に結びつく安全な企画はないものか…と軽い頭を捻りつつ、競合店調査という名目で某地域のパチ屋に突入。すると、奇妙なポスターを発見した。

「週替わりコーナー」だと?なんじゃこりゃ。隣のライバル店舗でも、同様の告知物が掲げられている。同一地域の複数店舗で何が起こっているのか。

なんのことはない。毎週かかさず入替を行い、新台導入というスタイルで、顧客の目を引いているのだ。考えは単純だが、発想は面白い。

思い起こせばこのスタイル、数年前からあるにはあった。その当時は、それが緻密な戦略か何なのか全然気が付かなかったけどね。

このコーナー、ほぼ中古機を中心に構成されている。チェーン店移動で回ってきた準新台的な機械でね。そう、新たに機械を購入する訳ではなく、自社間で機械を回しているのだ。系列店舗の強みを遺憾なく発揮している。

以前に自店で設置していた機械の再設置ではない。その店舗としては、正真正銘の新台だ。中古といえども、比較的新しめの機械が中心となり、構成されている。

毎週入替を行う手際の良さは、組織力あってこそ。店舗スタッフが動いているのではなく、上層部がコントロールしているのだろう。入替のための処理って、結構時間かかるんだよね実際。

チェーン店全店が同一の新台を導入するのではなく、各メーカーの新台を分散して導入する手法。

新台予算の関係もあるが、機械の使いまわしを前提としている。この様な発想になるのは、自然なのかも知れない。



先日、某メーカーの新台展示会が都内某所で開催された。そこで、地方に飛ばされていた営業マンと久しぶりの再会を果たす。

「最近どうよ」と、お約束の挨拶を交わしつつ、展示されていた新台の評判を訊ねると意外な反応が…。

「全然ダメっす、これ」

と、渋い顔をした営業マンがつぶやいた。直接の担当であるならば、そこまでハッキリとは言わなかったであろう。お互い、友達感覚で話せる関係だった故、出てきたセリフだ。セリフというか本音か。

ほぼ同時期に、別のメーカーの担当と電話で話す機会があった。機械とは無関係の会話だったが、挨拶代わりに「次の新台、来週試打しに行くよ」とつぶやいたところ…、

「あー…あんまこなくてもいーですよ」

と、微妙なニュアンス。自分達が売るべき機械に対して、自信がないのだ。端的にいえば面白くないって意味。

双方、歴史ある名の知れたメーカーの営業社員。知り合ってからも相当な年月が過ぎている。プライベートでの食事や遊びも共有した間柄だ。素直に感想を述べてもらえるのは大変ありがたい。

でも素直過ぎて、導入を検討する気さえ薄れてしまった。私の頭皮と良い勝負の薄れっぷりだ。

高射幸機が現役で稼働している状況では、5.5号機の魅力を引き出すのは難しいかも知れない。ただしこの手の障害は、以前からパチスロパチンコ業界で繰り返されてきたでしょ。

どのくらい先の話になるのかは分からないけど、打ち手も店舗も時代に適応するに違いない。数年先の話になるかもだけどね。今は我慢の時期だ。
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