TOPへ

サイコロ店長のスロ専奮闘記

2016年最後!!

正真正銘、2016年最後のコラムとなるサイコロ店長です。

この原稿がアップされるのは、12月29日木曜日。世間では「NEWYEAR'S VACATION」という、国をあげての大連休に突入するらしい。

もちろん我々の様に、サービス業に従事する者には一切関係のない企画。今さら羨ましいとも思わんわ。

一切関係ない、とは語弊があるかな。昔ほどではないが、普段はパチンコパチスロ店に足を運ぶことのないライトな客層も、この時期に限っては、ちょっとした気の迷いで顔を覗かせることもある。

収支に関しては、徹底的な拘りはないと思われるライト層。正確にカウントをした訳ではないが、概ね全顧客の10〜15%程度と思われる。通常の顧客が100人だとしたら正月期間は110〜115人になる目安。

2016年も統計上、景気の水準値を超えてはいるものの、大多数がそれを実感していない事実。

パチスロと一緒で、数字上の計算のみでは、実態とかけ離れた結果に陥る。そしてこの時代、ライト層と言えども、ホイホイお金を落してくれる訳もない。

正月効果なんて気持ち程度よ、実際。


さてと12月最終週、パチンコ撤去機問題も落ち着いた頃かな。ホールからはMAXタイプ機が全撤去され、特賞確率1/320程度の面々が、その後釜として稼働を始めている。

代替機に関して、機械が間に合わなかった店舗や、予算の関係で不本意な穴埋め機となった店舗、また敢えて「ベニヤ営業」を行う店舗もある。

ベニヤとは文字通り「ベニヤ板」のこと。通常、遊技機を撤去した際には新しい機械を組み込むのだが、敢えて遊技台を設置せず、代わりにベニヤ板を埋め込んで営業を行うスタイル。まぁ、スタイルって程でもないけどね。

本来なら陳腐に思えるこんな穴埋めも、今年に限っては立派な戦略でさえある。

少しでも無駄な経費をかけずに営業するには、機械代の節約が手っ取り早いからね。中古機に関しても相場は上がっている。そもそも、年明け一発目の入替で撤去されちゃう様な機械を導入しても、それこそ経費の無駄遣いだ。

以前は「非稼働台があっては絶対ダメ」とされてきた当業界。今では根本的な考えさえも、時代の流れと共に変化している。


12月最終週のネタとしてはもうひとつ。業界内でちょっとした話題になっているパチスロモンスターハンター狂竜戦線ネタだ。

人気機種の続編として話題に挙がっているのもあるが、納品タイミングに不公平が生じたという部分でも、一部の店舗からクレームが続出している。

説明すると、表向きの納品日は全国一斉2017年1月9日。しかし、一部の店舗に限り、最短納品日は2016年12月18日となっている。当然、翌19日は稼働が開始されたのだ。この時期の先行導入は、相当オイシイ

地域差だけの問題なら諦めもつくが、これに導入台数が関わっているというから、始末が悪い。

東京都内を例に取ろう。本来は上記の通り、年明け一発目の納品となる。しかし、特定条件をクリアした店舗のみに「プレミアム先行導入」という名目で、12月25日に納品が行われた。最短稼働開始日は26日だ。

特定条件とは、ズバリ納品台数。パチスロ総設置台数の数%以上の導入で、プレミア先行の権利が得られますよ!的なヤツ。

コレをやられると、我々の様な中小規模店舗はどーすることも出来ない。

モンスターハンターシリーズが大好きだ!という貧乏ホールよりも、資金繰りが好ましい金持ち店舗を優先して導入する手法は大人げない。

しかもこれ「NEWYEAR'S VACATION」とモロ被り。すなわち、実質の先行メリット期間は15日間。新台の賞味期限が極端に短くなっているこのご時世、この差は小さくない。

どことは言わないが、こんな売り方を続けていたら、タダでさえ落ちている信頼度を、さらに落とす結果となるのもわかっているだろうに…。

2017年は顧客、店舗、そしてメーカーと全てが一致団結し、業界を盛り上げてゆかなくてはいけない年。そろそろ「自分たちだけが〜」的な風潮から脱却しなきゃダメっしょ。

今年も一年ありがとうございました。また来年も、よろしくお願いします。「NEWYEAR'S VACATION」をお楽しみください。
サイコロ店長TOP
Myページへ追加
TOP
BBS