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サイコロ店長のスロ専奮闘記

2016年の機械を振り返る

今回はカギカッコ「」を多用しているサイコロ店長です。いつもより多目の文字数が、さらに長くなってしまうが、今日は「カギカッコな気分」なのだ。

2016年、パチスロ市場は荒れに荒れた。パチンコ市場のドタバタ劇を考えれば「ほんの入口」にしか思えないが、それでも「激動の一年」と呼ぶに相応しい年だ。

最も印象的だったのは「新基準機の本格導入開始」。いまさら説明するまでもないが、射幸性の基準が見直された結果、極端に出玉性能が劣る機械「のみ」が販売の対象となったのだ。既存設置済みの「高射幸機」と呼ばれる機械は、優先的に撤去へと追いやられるハメになる。

多くのユーザーが「面白い」と感じている部分、というか出玉性能が、そぎ落とされる結果に。これは、顧客にとっても店舗にとっても「災難」と言わざるを得ない。ま、その原因はあるんだけどね。

それでは、2016年に発売された機械をサッと見返してみよう。

まずは1月。最も設置台数を伸ばしたのは「戦国乙女2〜深淵に輝く気高き将星〜」。この頃は「3枚機」の発売が許されていた時期。極端な差玉は生み出せないものの「瞬発力」と呼ばれる部分は、まだ健在であった。

2月。大本命の「パチスロ偽物語」「沖ドキ!トロピカル」は揃って大ゴケ。好成績を収めたのは「マジカルハロウィン5」であった。朝イチのリセット挙動は置いといて、機械としては優秀な結果を残した。ただ、辛すぎて自分で遊技する気にはなれないけどね。

3月。個人的には「ミラクル」と叫びたいところだが、「ゲッターマウス」を推す関係者は多い。そーいやこれ、なんかの抱き合わせだった気がしたな…。

4月は中堅揃い。販売台数では圧倒的に「アステカ-太陽の紋章-」だが、これは今年最も「しくじった」機械。アホみたく高価だっただけに、減価償却できた店舗は、ごく僅かであろう。

5月に販売された機械で際立っていたのは「パチスロコードギアス反逆のルルーシュR2」。人気コンテンツの続編ということもあり、話題を集めていた。導入当初は抜群の稼働だったが、結局は3ヶ月持たなかった。「好きな人は好き」的なヤツ。

6月は今年最も地味な月。あえてピックアップするとしたら「ぱちスロテラフォーマーズ」か。京楽が今年発売した唯一の機械。

今年最高傑作との呼び声も高い「ファンキージャグラー」は7月の機械。現在でも中古価格が120万円前後であり、需要の程がうかがえる。「プチマーメイド」は、その抱き合わせ機種。

8月は9機種が発売された。まさに「大混戦」の月。目玉は「クレアの秘宝伝〜眠りの塔とめざめの石〜」。結果から言うと、見事にコケた。これで、ジャグラー以外のノーマルタイプは、今の市場には受け入れられないということが明確になった。

9月に発売された「SLOT魔法少女まどか☆マギカ2」は、今でも一定の評価を得ている。初代が現役稼働中の機械ということもあり、発売当初は稼働割れが心配されたが、その心配は杞憂に終わった。

10月には今年一番売れた機械「パチスロ北斗の拳 修羅の国篇」がリリース。8万台がホントかウソかは不明だが、実力以上の成績であることは疑い様にない事実である。ところで「シャチ」って誰だよ。

11月、つい先月の機械。人気機種の後継機という話題を引っ提げて「SLOTバジリスク〜甲賀忍法帖〜V」が発売開始。設定EのPAYOUTが約110%となったことが原因か、導入開始以降は大した盛り上がりも見せず、無駄に空き台が目立つ状況に陥る。ただし今現在、各店舗で行われている集客日(実際には「イベント日」)において、全台設定Eの対象機種にはなりやすい点が、唯一の救いか。

12月は評価しがたいが、個人的には「パチスロ涼宮ハルヒの憂鬱」かな。SANKYOの台だけに、キュンキュンキャンキャン騒がしいが、コンテンツ的には悪くない。むしろ好きだ。

色々な「横ヤリ」が入った2016年も残りわずか。様々な機械が発売されては、我々をガッカリさせた一年であった。来年はさらなる「向かい風」が吹くであろう。

未来がない書き方をするが、今のうちに「旧基準機」を十分堪能しといてもらいたい。来るべき時に備えて。
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